皮膚科にかかる時の常識 

081110

 

 

皮疹のでき方へ
 医療費負担について
参考図

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皮膚は、上から角層、表皮、真皮、脂肪層と呼ばれる層から出来ています。参考図

皮膚の構造


角層(角質)

角層は表皮が変化して出来る層で、一番外側のバリヤとなっています。
髪の毛や爪は角層の特殊な形です。
皮膚の部位によって厚さが異なっています。普通の所は5〜7層で、足底や手のひらは、200層位あると言われています。足底や手のひらは、外用薬を使用するときは、強力な薬が必要です。
角質は、ふやけ易いので
汗疱で皮が剥けます。角化症胼胝(たこ)尋常性疣贅(イボ)・角化型足白癬などで厚くなるとさらに症状が顕著になります。

 
表皮

表皮は、さらに顆粒層、有棘層(ゆうきょくそう)、基底層に分れています。顆粒層には、抗菌物質(人体が作る抗生物質の様なものを含んでいる可能性が報告されています。)有棘層には、有棘細胞と呼ばれる細胞があり種々の酵素をもっていて第二の肝臓と呼ばれています。有棘細胞の間にランゲルハンス細胞(この図には書いてありません)と呼ばれる免疫(アレルギ−;例)接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎)に関係している細胞があります。 

表皮の拡大図
表皮は2〜4週間でターンオーバ-(基底細胞→有棘細胞→顆粒細胞→角質)して新しくなります。
この期間が
治療期間に影響します。

基底層にあるメラノ細胞が作ったメラニン(紫外線から身体を守る為に必要なシステム)をもっているのもこの有棘細胞です。

  • メラニンに作る指令を伝えるのがメラトニンです。  メラトニンへ
  • メラノ細胞が、悪性化したのが黒色腫です。     黒色腫へ

スキンタイプとは、日焼けの程度によって日本人は3タイプに分けられています。色白(メラニンが少い)で日焼けしても赤くなるだけで黒くならない人は、スキンタイプ1と言われて特に光に敏感な肌の持ち主なので特に注意が必要です。他のタイプの人でも過度の日光浴で肌を痛めるので、小児期から、サンスクリ−ンなどを使って防御しないと皮膚の光老化(光による皮膚の老化)を早めてしまいます。スキンタイプ1の人は使用するサンスクリーンも他のスキンタイプの人より強力なものを必要です。
例えば、3時間以上日光浴をするときは、SPF* 50以上(他のタイプの人はSPF 25位で十分)を使うことが勧められています。
SPF*(サン、プロテクト、ファクターの略)はサンスクリ−ンの光を防ぐ能力を示しています。数字が大きいほどほど強力です

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基底層

基底層は、基底膜の上に基底細胞が1層に並んでいてこの細胞が分裂して有棘層、顆粒層、角層に順々に置き替わります。皮膚(表皮)が新しく入れ替わるターンオーバ-の期間は、通常2〜4週間と言われています。異常(皮膚炎や発熱)では早くなり正常な角層が上手く作れないとされています。ちなみに尋常性乾癬では、4日間にターンオーバ-が短縮していると言われています。
この期間は大切で、湿疹,手湿疹、脂漏性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、水虫などで、かゆみが取れ赤みが無くなってから、正常な皮膚にもどるのに必要な期間と考えると治療期間の目安が分かります。
つまり、正常な機能とバリヤを持った皮膚に戻すまで治療を続けることが、再発率を下げることにつながります。病気の種類によりますが、良くなったと思ってから1か月位は治療を続けるようにしてください。 

付録)爪の成長

手の爪が生え変わるまでの期間は通常6か月位で、足の爪は1年位と言われています。爪に変化があるとそれが起こった時期を推測できます。また、爪白癬(爪の水虫)の内服薬を飲む期間が大体わかります。

爪の成長は殆ど爪母が中心で、爪床(爪の下)からは発育はわずかです。手の爪が生え変わるには半年位で、足の爪は1年位必要です。生え変わる速度は多少個人差があります。

 

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真皮  

真皮には、血管やリンパ管や神経などの配管設備(伝達、エネルギーと酸素の供給、免疫細胞(リンパ球・好中球・好酸球・マスト細胞など)によるセキュリティーシステム)があります。

毛乳頭、(毛を作る所/毛母細胞;ここが傷害されると脱毛するので円形脱毛症になります。)髪の毛が生える速度は、0.35mm/日で、1か月で約1〜1.3cmと言われています。また正常な人で1日100本位は抜けているといわれています。
だから、
円形脱毛症で髪の毛が抜けると元にもどるには、それなりの期間が必要です。
毛は毛孔の近くに
脂腺があり毛包の内側にも表皮がありターンオーバ(基底細胞→有棘細胞→顆粒細胞→角質)をしています。古い角質を毛孔から捨てています。毛には立毛筋が付着しています。思春期には脂腺が発達して尋常性ざ瘡の原因になることがあります。毛孔が閉じるか狭くなると角質をうまく捨られなくなり粉瘤の原因になります。
蕁麻疹の原因になるマスト細胞(肥満細胞:ヒスタミンなど免疫細胞を呼び集めるためのものを放出する細胞)は、真皮にいあので塗り薬をつけても効果がありません。蕁麻疹の治療には、飲み薬が必要です。
汗腺(汗を作る所)汗管(汗が通る管)も表皮がありターンオーバ-(基底細胞→有棘細胞→顆粒細胞→角質)をしています。
真皮の間をコラ−ゲン・弾力繊維・血管などが埋めています。
一日の皮膚から水分の蒸発量(汗の量)は、
大人で500〜700ml位といわれています。乳幼児では、代謝が激しく大人の3倍くらい多く汗をかくと言われています。
汗には、アンモニア(アルカリ性)が、含まれており一時的に皮膚の表面のpHを上昇させます。皮膚の表面の酸性度は、正常では、pH 5.0 〜5.5ですが場所によって異なります。この酸性度が、皮膚の細菌などの侵入に対するバリヤシステムに大切だといわれています。
 アトピー性皮膚炎や、脂漏性皮膚炎のよくできる部位ではpHが上昇しているといわれています。趾間型足白癬(水虫)でも指の間のpHが上昇し白癬菌(カビ)を追い出す能力の低下によって発症している可能性も指摘されています。また、あせもや乳児脂漏性皮膚炎、乳児寄生菌性紅斑(カンジダ皮膚症)、夏に汗をかいた後に悪化する傾向のあるアトピー性皮膚炎の人も多くいます。
汗疱状湿疹、腋臭症(わきが)は、汗を多くかく季節や汗を多くかく場所にできます。

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脂肪層

脂肪層は真皮の下にありここまでが皮膚とされていてその下は筋肉層です。脂肪層は、エネルギーの貯蔵施設であり、集合配管設備(さらに太い血管やリンパ管や神経)が、通っています。ここに障害や炎症が起こると広範囲で重症になりがちです。結節性紅斑バザン硬結節性紅斑、脂肪織炎などはこの層が中心に傷害されて起こる病気です。

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