蕁麻疹(じんましん)
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今までの質問と答え 病名を探せ!じんましん
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蕁麻疹とは、蚊に刺された様な膨疹(皮膚の表面がぷっくりと盛り上がって痒みがある)が出来て
徐々拡大して中心部からに平になります。
たくさんの膨疹ができますが、1個1個の膨疹はだいたい
2時間位で消えます
遅れて出来た膨疹は、残ります。
蕁麻疹は、皮疹が無い状態でも専門家は分かります。
蕁麻疹の出来やすい人
は、花粉症にもなりやすく
買い物かごやハンドバックで簡単に赤くなったりはれ上がったりします。
この体質があると普通、単独では「かゆみ」のない「
毛嚢炎」・ニキビ(尋常性ざ瘡)」でも
「かゆみ」を伴うことがあります。

蕁麻疹は、膨疹が特徴です。
つまり
真皮(皮膚の上から2層目の層)の中の
マスト細胞(ヒスタミンなどのたくさんの顆粒を蓄えている細胞)から
主にヒスタミンその他、ロイコトルエン、SRSなどを放出して痒みを起こしたり、
血管から体液をしみださせ皮膚を膨らませたり、神経を刺激して痒みを出します。

 

このマスト細胞の顆粒の放出は、個人差があります。皮膚をひっかくことにより調べられます。
つまり、皮膚をひっかいても蕁麻疹が出来にくい人は、少し赤くなるくらいですが、出来やすい人は、
最初赤くなりひっかいた線に添って皮膚が盛り上がります。
ハンドバックや買い物カゴで皮膚が容易に赤くなったり・盛り上がったりします。
蕁麻疹の体質の人は、花粉症・アレルギー鼻炎・アレルギー結膜炎・喘息・湿疹・アトピー性皮膚炎を
伴い易い傾向があります。血族の家族の人にも同様な傾向があります。    
      

赤色描記症
別の症例・運良く皮疹が出ている時に来院されました。

 

受診時には皮疹は、ありませんでしたが
話から右の様な皮疹が
出来たり消えたりしている
ことから診断出来ました。
反応から蕁麻疹が出来やすい人と
推測出来ます。

 

この例は、赤色描記症は陰性でした。

赤色描記症 

蕁麻疹・花粉症・アレルギー性鼻炎などが出来やすい人に見られる症状で、
蕁麻疹が出てなくてもこの反応が出る人は沢山います。
蕁麻疹が出ていても陰性の場合も半数位あります。

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原因の種類の多い蕁麻疹は原因を特定するのは難しい病気です。

原因は、20種類以上あると言われています。
例えば、子供に比較的多いのは、風邪の後に免疫系が活発になり、
起こることがあります。大人に比較的多いのは、
食品に含まれている添加物(全体の20%位で、最も多いとされている原因)や食肉を作る
ときに動物に飲ませた抗生物質が原因の場合、食べ物自体で誘発される場合、
ダニやハウスダストなどに誘発される場合、膠原病の前駆的な症状として現われる場合もあります。
特別なものとしてピロリ菌によって起こるものも報告されています。
しかし、原因の特定ができないものが多いとされています。
蕁麻疹の原因、要素として考えられるものは、
種々の感染症(風邪・扁桃炎・歯槽膿漏・胆嚢炎・胃潰瘍や十二腸潰瘍の原因のピロリ菌・
胆嚢炎・腸炎・膀胱炎など)・食品添加物(色素・防腐剤・食肉に含まれる抗生物質など)・
食べ物・薬・膠原病の初期症状・大気汚染・ハウスダスト・ペット・ダニ・花粉・塗料・建材などが、
単独または複合で関係して起こすことがあります

ピロリ菌ヘ 食物アレルギーへ 口腔アレルギー症候群皮膚病の主な病因生物の種類と大きさ比較

藥疹ウイルス性発疹症中毒疹多形浸出紅斑


一般的な蕁麻疹ついての考え方と注意点
「じんましん」の原因は特定の食べ物や花粉症などのことは少なく、
その他の原因のことが多く、調べることは難しいです。
たとえ全身の検査や特殊検査をしても、本当の原因が分かることは少ないので、
医師の質問には打ち解けて正確に答えて下さい。
  1. 食べ物には神経質にならない。
  2. 便通を整える。
  3. 疲労・睡眠不足は避ける。
  4. 生活を規則正しく。
  5. 入浴は問題ありません。
  6. 精神は安定に保ちましょう。


 治療

蕁麻疹は、外来で実際に見ることは少なく診察の時に皮疹が無くても問題ありません。

外用薬は有効でなく、抗ヒスタミン剤(抗アレルギー剤を含む)の内服が必要です。
抗ヒスタミン剤の抗ヒスタミン作用はH1リセプターに対してです。
時にその他の薬(
ある種の蕁麻疹ではステロイドの内服、
H2ブロッカー;通常は胃薬{ガスター、タガメット、ザンタックなど}として使用します。)
などの薬も必要なことがあります。
薬の効果は、
個人差があります。通常1〜2日飲んで効果のない薬は効果が期待出来ません。
飲み薬の変更が必要です。急性の蕁麻疹は、効果のある薬の内服薬で1〜2週間で良くなります。
それ以上続く慢性の蕁麻疹は、出来ない薬と量を見つけ徐々に減らしながら止めるのが
治療の「
こつ」です。抵抗するようなら原因を見つける検査などをする必要があります。
妊娠早期の、
抗ヒスタミン剤(抗アレルギー剤を含む)の内服には注意が必要です。
妊娠と薬/FDA妊娠分類/妊娠の時期と薬剤の影響

漢方薬とは・主な漢方薬(生薬)の効果と副作用皮膚科で使用される主な漢方薬(エキス剤が中心)

子供に飲み薬を飲ませるコツ

日本で市販されている主な経口かゆみ止め(抗ヒスタミンとアレルギーの薬)

主なヒスタミン剤(抗アレルギー剤を含む)の薬理作用

妊娠と薬/FDA妊娠分類/妊娠の時期と薬剤の影響

日本で市販されている主なかゆみ止めとアレルギーの薬の妊娠の投与基準

薬物相互作用の報告のない抗アレルギー薬*と抗ヒスタミン薬

-----------特別な蕁麻疹----------

食物依存性運動性誘発蕁麻疹

食物(小麦・魚介類・果物・ナッツなど)摂取後の運動負荷により30分位に症状が表れます。
アスピリンの内服で誘発率が増加します。
重症例は、運動誘発アナフィラキシーとして呼吸困難や血圧低下等を伴います。対策としては、
原因食物を避けること(小麦の場合は実際不可能です)、
食後3時間以内の運動を制限すること等が有効です。

 

自己免疫性蕁麻疹

慢性蕁麻疹の約1/3位がIgE(マスト細胞に蕁麻疹の原因のヒスタミンなどの分泌を誘発する抗体)又は
IgE受容体(IgEのシグナルを細胞に伝える所)への自己抗体が関係しているとされています。
残念ながら一般的な検査ではこれの自己抗体は検出出来ません。
今後のさらなる研究の発展が期待されます。

コリン性蕁麻疹

副交感神経の伝達物質のアセチルコリンで起こる分泌によって起こると言われている蕁麻疹の1種です。
激しいかゆみのある1
cm未満の皮疹が生じ同時に発汗します。
運動や入浴などで誘発されることがあります。
夜間には出来にくく、足底と手掌には出来ないとされています。
治療は蕁麻疹に準じますが抗ヒスタミン剤(抗コリン作用のあるものが望ましい)に
抵抗性があるので治療に苦労することがあります。

寒冷蕁麻疹

蕁麻疹の1種ですが、寒気にさらされた時にヒスタミンが遊離して急激に生じることが、特徴です。皮膚抹消血管拡張で一時的に、低血圧、頭痛、めまいでショック症状がでることがあります。遺伝性のものもあります。

温熱蕁麻疹

蕁麻疹の1種ですが、温熱刺激でアセチルコリンが分泌して起こると言われています。あたった場所以外にもできることもあります。痙攣、脱力感を生じることもあります。

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接触性蕁麻疹症候群

接触することに依って蕁麻疹が誘発されるもので多くは、軽症で自然治癒するので外来で見ることは、
少ないのですが重症の例では、呼吸困難やアナフィラキシーショックになることもあります。
検査には、プリックテストが有用です。
口腔アレルギー症候群に近い疾患ですが、食べ物以外でも起こる
ことがあるので注意が必要です。

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日光蕁麻疹

蕁麻疹の1種ですが、光によって起こり波長の違いで6型に分類されていますが不明な点が多い蕁麻疹です。

 

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クインケ浮腫
蕁麻疹の1種ですが、できる場所が、蕁麻疹より深く脂肪織に及ぶとされています。
顔面の唇、目の回り、頬などにできます。 腫脹とかゆみがあります。
持続時間は、蕁麻疹より長く6時間以上に及ぶことがあります。突然できるタイプは、年令と共によくなりますが、遺伝性のものには、その傾向がながありません。治療は、蕁麻疹に準じます。
海外では、ストロベリーによるものの報告がありますが、
私の今までの経験では1例ストロベーリのお酒の例が、あるだけです。
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血管炎を伴う蕁麻疹

厳密には、蕁麻疹ではないかもしれないが、好中球(白血球の一種)が、血管の周囲に集まり炎症を伴うもの持続時間が12時間以上続くことがあります。

蕁麻疹様血管炎

同様に厳密には蕁麻疹ではないかもしれませんが、上記のものに似て持続時間が、
長いのが特徴でRA(リュマチ)、SLEなど自己免疫疾患に関連して出来ることがあります。
他の自覚症状である朝に手が動きが悪い、膝の関節痛、不明熱などを伴うときは、
血液検査での確認が必要です。

 

 

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色素性蕁麻疹(良性腫瘍?)

症状は褐色調の色素斑(軽症例では稀に伴わないこともあります)で、
擦ると赤くみみず腫れを起こし痒くなります。
色素性蕁麻疹は肥満細胞腫・肥満細胞症ともいわれます。
肥満細胞(マスト細胞)は正常皮膚に存在していますが、色素性蕁麻疹では
何かの原因で過剰に数が増えて集まって皮膚に存在します。
この集まった
肥満細胞(マスト細胞)が刺激反応してヒスタミンなどのケミカルメディエーターを放出し、
蕁麻疹(痒み・皮膚の盛り上がりなど)を起こします。
色素性蕁麻疹は皮膚に
肥満細胞(マスト細胞)が異常に多く集まって存在するために起きる病気ですが
普通の蕁麻疹とは異なり決まった場所で繰り返します。
程度は個人差があり全身に数個から無数に存在する人までバラエティーに富みます。
幼児期に発症することが多いですが、大人になって発症する場合もあります。
幼児期に発症した場合は数年から十数年の経過で自然に治癒しますが、
色素斑は組織学的には表皮
基底層メラニンの沈着ですので、少しの間残ります。
幼児の軽症例は経過観察するのがよいですが全身に多数存在する重症例では安定する
まで
抗ヒスタミンなどの飲み薬が必要です。
診断確定には生検(皮膚を一部切除して病理検査)が必要です。

 
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