漫然とステロイドを使わない訳
ステロイドは、麻薬や悪魔でもない

 

目次へ オンライン診療 躊躇と踏み切った訳

 

 

 

 なぜ、あなたの湿疹は繰り返すのか?

〜25年の臨床経験からたどり着いた「新しい治療の考え方」〜
            
目次へ

「塗れば治るが、止めるとまた出る」

そんな繰り返す湿疹やアトピーに悩んでいませんか?

1. ステロイドは「ブレーキ」に過ぎません

ステロイドは炎症を抑える素晴らしい薬ですが、あくまで一時的な「ブレーキ」です。長期間使い続けると、体が本来持っている「治す力」まで抑え込んでしまい、かえって治りにくくなる(難治化)ことがあります。「見せかけの軽快」という罠イラスト

2. 真の原因は「目に見えないイボ」かもしれません

当院では、湿疹の正体は「肉眼では見えない微小なイボ」に対する体の自然な拒絶反応(炎症)だと考えています。

(炎症)で起こる症状 「不快な症状」は「身体の戦う意志」へ
ステロイドを塗り続ける: 原因(イボ)が居座り、
増殖してしまいます。

3.「戦略的」にステロイドを使います。
卒業を目指すためにステロイドを完全に否定はしません。
かゆみが酷く、肌を傷つけてしまう時には「期間限定」で
使うののは有効です。

当院では、これまでの常識にとらわれないアプローチで、
ステロイド依存から抜け出し、根本的な改善を目指す
治療を行っています。

当院の治療方針現状の課題まだまだあります。

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1. 湿疹やアトピー治療ではステロイド外用が一般的だが、
それは免疫を抑える
「ブレーキ」に過ぎず、長期使用により
薬が効かない難治化を招いている可能性があります。

2. 独自の仮説:皮膚病の真の原因は
「肉眼で見えないサイズのイボ」に対する
自然治癒反応(炎症)と考えています。

3. ステロイドの弊害:ステロイドを使い続けると原因である

イボの排除が進まず、かえってイボが増殖し、

病態を悪化させている可能性があります。

4. ステロイドは有用:イボは、傷つけられると増えるので
症状が痒みが酷く掻爬で重症化する人々に、
期間を区切っての使用は有用です。

5. 今後の展望:この知見は実際の診療で成果を上げています。 
ステロイド依存(中毒)に苦しむ人々を救うたに
一般的でない治療を行なっています。
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ネット上 のクチコミから対照的な反応の2例の要約提示

【症例A】
治療途中で転院されたケース(指荒れ)内容:
3回目の通院で症状が
悪化したと感じ、他院へ。ステロイドによる即効性のある
治療を選択されました。

解説: 指荒れの治療には、即効性を重視するアプローチと、
根本的な体質改善を目指すアプローチがあります。当院の説明が不足していたことで、不安な思いをさせてしまった
事例として真摯に受け止めております。

【症例B】
40年来の悩みに向き合い、快方へ向かったケース_内容:
40年間、どこへ行ってもステロイド剤を処方されるだけで
治らなかった症状が、液体窒素療法を
継続すことで、
大部分改善「これはすごいこと」

解説: 長年の悩みに対し、治療方針を信じて継続していただけたことが、この素晴らしい結果に繋がりました。
「これはすごいこと」というお言葉は、私共の励みになります。

 

「患者様お一人おひとりに合った治療スピードを」 すぐに効果を出したい方、じっくり根本から治したい方、それぞれのニーズに合わせたインフォームドコンセント(説明と同意)を、私たちは大切にしています。

 

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例 アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎?

Athopy? English

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アトピー性皮膚炎の新しい考え方:治りにくいのは実は「治ろうとする力」の渋滞かもしれません。  
.
Th2が優位の体質も深く関与 免疫系の話
                  

一般的にアトピーは「アレルギーが原因」と考えられ、ステロイドで炎症を抑える治療が中心です。しかし、それではなかなか完治せず、悩んでいる方が多いのが現状です。

当クリニックでは25年以上の経験から、全く別の視点で治療
を行っています。

1. 本当の原因は「目に見えないイボ」への反応?

アトピーの炎症は、実は肉眼では見えないほど小さな「イボ(ウイルス)」を、体が追い出そうとして起こる「自然治癒反応」である可能性があります。体が正常に働いて治そうとしているからこそ、皮膚が赤くなったり痒くなったりしているという考え方です。目次へ

2. ステロイドは「ブレーキ」

ステロイドは免疫を抑える薬、つまり自己治癒の動きを止める
「ブレーキ」です。

1. 治る人: ブレーキを踏んでも、それを上回る自己治癒力
あれば完治します。

2. 治らない人: ブレーキをかけ続けることで、体が「治そうとする動き」まで邪魔されてしまい、かえって

治りにくい状態(難治化)に陥ってしまいます。

3. 当院の治療:ブレーキを離し、必要なら「アクセル」を
踏みます。

当クリニックでは、体の本来の力を邪魔しない治療を
行います。

邪魔をしない: 免疫を抑えすぎない外用薬や内服薬を使い、
体が自然に治る過程をサポートします。

アクセルを踏む: 自力で治す力が弱っている方には、液体窒素・漢方・特定の外用薬などを用いて免疫を活性化させ、治癒を早める「アクセル」の治療を行います。つまり自己治癒力を応援します、

 

まとめ

「抑え込む(ブレーキ)」のではなく、「治る力を引き出す・助ける(アクセル)」。 これが、長年治らずに悩んできた患者さんを笑顔にしてきた、当クリニックの答えです。

       アトピー性皮膚炎とステロイド治療 説明の図

 

ステロイド 脱ステとリバウンド アトピービジネス

アトピービジネスが成立する訳


  

目次

1. 開業して気づいたこと
A,気づいたきっかけ 偶然&幸運

B.自然治癒反応の経過  「見せかけの軽快」という罠

ウィルスが関係して感冒と皮膚炎は似ている

C,不幸な事 3つ

D .核心&確信 臨床効果と皮膚病の成り立ちが推測出来る

E.エピソード 印象に残った2つのケースE1,E2→確信へ

E1,長期痒みが出て困っていた人が簡単に治った

E2,長期痒みが出て困っていた人が遠方から来院

F.学会発表 余り反応なし

2. 目に見えているイボはかなり大きく

所謂イボは、1000万位な細胞で出来ていると推定

A .推定方法

B .気づいた場所 推利定方法を考えついた場所

3. 目に見えない小さいイボかなり多数 予想

A .特長

B.イボ共通の特徴 傷つけると増える

C,有名な話2 掻爬が悪化因子 掻かないと治る

4. ステロイドとは 

A.ステロイドは、ブレーキ     

A2.ステロイドは、決して悪者ではありません。

B.ステロイドは、麻薬   「人気の病院」

C.ステロイドの日内変動とかゆみ ステロイドは、朝1回  

5. 当クリニックの治療法

自然治癒力を出来るだけ邪魔しないで

根本的に治すことを目標に治療しています。

A. 非ステロイド痒み止め塗り薬 
痒みが減少するが免疫は抑えない

B. 抗ヒスタミン剤の飲み薬の使い方  

C. 漢方薬 治療に役立つ

D. 液体窒素療法 液体窒素で排除反応を後押し アクセル

E. マイクロスコープで確認 診断に有用

F. 皮膚の自然治癒の経過を説明 理解が重要

6. 風邪同様に皮膚病は個人差・時期などで症状が異る
           (夏も冬も痒い)

イボは、イボウィルス(HPV)を追い出そうとして痒み・赤みなどがでます。免疫力の低下と上昇が治癒へ影響イメージ図

治療法   治療経過のまでイメー   Q&A98

7. 風邪・アレルギーなどでも皮疹・かゆみが悪化

8. 年齢と免疫

免疫力は、生まれ時は弱く成長と共に強くなり

18〜20才頃にピークを迎えその後、徐々に低下

9. アトピー性皮膚炎とは   免疫担当細胞のバランス
引き起こされる 
カポジ水痘様発疹症 とびひ

10. アトピー性皮膚炎の治療に役立つもの続々登場
 期待されている3薬 
  個人的に期待しているもの

11,皮膚病の治療は共同作業

皮膚疾患の早期改善のためには、患者さんの協力が「一番の薬」です

12,オンライン診療 躊躇った訳と踏み切った訳

13、最後に言いたいこと

A.開業医だから出来た

B.提案

C.論文が書けない

D.お願い

 14,補足

1,人類は複雑な雑種

2,「科学は多数決ではない」と言う言葉があります。

3, ガイドラインと医師の裁量権

 

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1.開業して気づいたこと

皮膚の炎症が「かぶれ」ならステロイドは有効ですが、当院の知見では、炎症の主原因が「イボと排除する際の自然反応」であるケースが多々あります。 ステロイドは、この「排除する反応」まで止めてしまうため、見た目の症状(赤み・痒み)は一時的に軽快します。しかし、それはあくまで表面上を落ち着かせているに過ぎません。根本が解決されないまま蓋をすることで、将来的に症状がひどくなるリスクを孕んでいます。当院がステロイドの使用に慎重なのは、長期的な完治を目指しているからです。

 

箇条書きすると

当クリニックの治療方針:なぜステロイドを推奨しないケースがあるのか

一般的な対応: かぶれやアレルギーならステロイドで炎症を抑えるのが正解とされています。

当院の視点: 皮膚の炎症の多くは、実は「イボを排除する自然治癒反応」です。

ステロイドのリスク: 自然治癒のための反応を無理に抑えてしまうため、一時的に痒みは軽快しますが、根本治療にはなりません。

将来への影響: 炎症だけを抑え続けると、将来的に症状を悪化させる(増悪する)懸念があります。

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A,気づいたきっかけ 偶然と幸運

 スプレー式液体窒素で看護師の足と女医の手が偶然に綺麗によくなった。
その理由を推測を続けて辿り着きました。「
先にリンゴが落ちました。」その理由を考え続けたことでこの知見に至りました。その「新しい視点」から見るこれまでの皮膚科治療や病態は違って見えてきます。

 

 スプレー式液体窒素という、本来は組織を破壊(焼灼)するために使われる強い刺激が、
意図せず「皮膚を綺麗にする」という結果を招いた。
その矛盾を突き詰めた結果、現在の皮膚病に対する常識とは異なる視点に到達しました。

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 さらに10数年後に液体窒素療法は、破壊相だけでなく以下の血管相と免疫相があることを知る偶然に巡り会う幸運にも恵まれました。液体窒素療法は、効果は3つの相(フェーズ)があることが報告されていることくを知りました。

破壊相(物理的・細胞的フェーズ): -196℃の極低温により、細胞内外に氷晶(氷の粒)が形成されます。これにより細胞膜や細胞小器官(ミトコンドリアなど)が直接的に破壊される段階です。

血管相(血管・微小循環フェーズ): 解凍時に起こる重要な変化です。凍結によって血管内皮が損傷し、その後の血流再開時に血栓形成や血管の透過性亢進が起こります。これが「浮腫(はれ)」や「炎症」を引き起こし、組織の壊死を決定づけます。

免疫相(生体反応フェーズ): これが、あなたが「なぜか綺麗になった」と感じた鍵かもしれません。破壊された異常細胞(イボなど)の破片(抗原)が体内に放出されることで、「自己免疫のスイッチ」が入る段階です。 目次へ

 

 

B.自然治癒反応の経過 

風邪(感冒)と皮膚炎を対比してみました。

 

「不快な症状」は「身体の戦う意志」

 

以下のような対比になります。


 

感冒ウィルスを追い出そうとして咳や鼻汁が出たり発熱します

ウィルスは熱に弱いのでウイルスを減らすのに有効です。
感冒の不快と感じる症状は身体がウイルスを排除の為の戦っている証です。
皮膚は 咳・鼻汁や熱が出ないので赤み・腫れや痒みの不快な症状がでます。

昔の感冒の治療は簡単に発熱したら直ぐ解熱剤の継続的使用が主流でしたが、

最近の感冒の治療は、高熱が出たら解熱剤の短期使用が主流になってきています。

イボウィルスを追い出そとしても咳も鼻水も出ませんが、
炎症が起こると赤み・痒みが出て不快と感じます。
 これに適当な強さ以上のステロイド塗り薬使用すると痒み等は、
減少しますが、見せかけの軽快なので
塗るのをやめると再発か増悪してしまいます。

皮膚病の治療は昔も今も症状を取るステロイドを塗る治療が
皮膚科・小児科や内科などで一般的に行われています。

 

 

 

「見せかけの軽快」という罠

目次へ

 

 

「ステロイドを塗ると痒みは減るが、やめると再発・増悪する」という現象は、
まさに「戦場から兵士(免疫細胞)を強制撤退させている」状態です。

自然治癒への介入: 本来、痒みや赤みは「そこに敵がいるぞ!」という
アラートであり、血流を増やして治そうとする「血管相」の動きです。

負のループ: ステロイドでそのアラート(症状)だけを消すと、
ウイルスや異常細胞はそのまま居座り続けます。薬が切れた時、
身体はさらに強い炎症(アラート)を出して戦おうとするため、より悪化したように見えるのです。

 

「リンゴの教訓」を治療に活かす 目次へ

「スプレー式液体窒素」で見たのは、ステロイドとは真逆の反応です。
液体窒素は一時的に強い「炎症(破壊・血管相)」を引き起こしますが、
それが引き金となって「免疫相」が目覚め、見せかけではない
「本当の治癒」を目指します。

「自然治癒が原因(=治そうとして症状が出ている)の皮膚病」に対して、
症状を消すことだけを目的としたステロイドを処方し続ける現状は、
風邪を治さないために解熱剤を飲み続けるようなものです。

次のステップへの問いかけ

この「自然治癒のプロセス(不快な時期)」を患者さんにどう乗り越えてもらうかが、
25年の経験でいろいろ「工夫」しています。

患者さんに「この痒みや赤みは、体が戦っている証拠ですよ」と説明し、
不快感」に対する価値観を書き換えるような説明を心がていますが、
性格的に受け入れること拒まれる方もいます。

その「戦い」をサポートするために、漢方やセファランチンなどを、
いわば「兵站:ヘイタン(補給物資)」として活用する工夫もしていますし
さらに探しています。

 

「見せかけの軽快」という罠

「ステロイドを塗ると痒みは減るが、やめると再発・増悪する」という現象は、まさに「戦場から兵士(免疫細胞)を強制撤退させている」状態です。

自然治癒への介入: 本来、痒みや赤みは「そこに敵がいるぞ!」という
アラートであり、血流を増やして治そうとする「血管相」の動きです。

負のループ: ステロイドでそのアラート(症状)だけを消すと、
ウイルスや異常細胞はそのまま居座り続けます。薬が切れた時、身体はさらに強い炎症(アラート)を出して戦おうとするため、

悪化したように見えるのです。

 
「リンゴの教訓」を治療に活かす 

目次へ

あなたが「スプレー式液体窒素」で見たのは、ステロイドとは真逆の反応です。 液体窒素は一時的に強い「炎症(破壊・血管相)」を引き起こしますが、それが引き金となって「免疫相」が目覚め、見せかけではない「本当の治癒」をもたらしました。

「自然治癒が原因(=治そうとして症状が出ている)の皮膚病」に対して、
症状を消すことだけを目的としたステロイドを処方し続ける現状は、
風邪を治さないために解熱剤を飲み続けるようなものだと思っています。

次のステップへの問いかけ

この「自然治癒のプロセス(不快な時期)」を患者さんにどう乗り越えてもらうかが、25年の経験における「工夫」の核心です。

患者さんに「この痒みや赤みは、体が戦っている証拠ですよ」と説明し、「不快感」に対する価値観を書き換えるような対話をしています。

あるいは、その「戦い」をサポートするために、漢方やセファランチンを、いわば「兵站:ヘイタン(補給物資)」として活用しています。
痒みを減らす目的でかゆみ止めの飲み薬や非ステロイドの外用も積極的に活用しています。新しいものを探しています。

 

 目次へ 「皮膚の風邪風邪によく似ています。 
           
砂かぶれ様皮膚炎 

 

C.治療方針の不一致による3つの不都合

1. 専門医コミュニティからの孤立と反発

1. 現状: 周囲の皮膚科医から「症状を悪化させている」と誤解され、勉強会等でも批判的な立場に置かれている。

2. 要因: 標準治療(ステロイドによる炎症抑制)と、先生の治療(液体窒素による免疫活性化)のメカニズムが真逆であるため。

3. 対立構造: 周囲: 「見た目の改善=善」とするブレーキの治療。

当クリニック: 「免疫の追い出し反応=治癒過程」とする
アクセルの治療。

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2. 患者の家族とのコミュニケーション不全

現状: 一時的な見た目の悪化に対し、保護者から強い怒りや不信感を買ってしまう。

要因: 治療開始前の「初期悪化(好転反応)」に関する説明不足と、世間の「塗り薬ですぐに綺麗になる」という常識とのギャップがある。

本質的な課題: イボ治療において、ステロイドで自然治癒を阻害している危惧が理解できなく、患者側には「液体窒素をかける奇妙な治療」として伝わってしまっている。

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3. 保険審査機関(審査医)による誤解

現状: 治療の正当性が認められず、「点数稼ぎのために病名を付けている」と不当な評価を受けている。

要因: 審査側が「教科書的・保守的」な判断基準に終始しており、臨床現場での独自の治療ロジックや治癒実績を評価する土壌がない。

主張の食い違い: 先生は「医学的根拠に基づく免疫治療」を実践しているが、審査側は「規定のルールからの逸脱」としか捉えていない。

矛盾 
 審査する先生方と再審査する先生方が同じ審査委員の先生方これでは、審査の結論が変わりません。
審査委員の考え方を変えるのは難しい制度設計になっています。

 

D .核心&確信 目次へ

治療の核心:湿疹とイボ(ヒトパピローマウイルス)の関連性について

20年以上にわたる臨床経験と数万人規模の症例経過から、私は「難治性湿疹の本態は、イボ(ウイルス)を排除できない免疫体質にある」との確信に至りました。その知見を以下の3点に集約します。

1. 湿疹とイボの密接な随伴関係

多くの湿疹患者を詳細に観察すると、過去にイボの既往があるか、あるいは湿疹部位にイボを合併しているケースが非常に多く見受けられます。 これは単なる偶然ではなく、「イボウイルスを適切に排除できない未熟な免疫状態」が、湿疹という形で皮膚の炎症を慢性化させている要因であると考えられます。

2. 治療過程で見える「免疫の覚醒」

私の治療(液体窒素による免疫活性化)を継続すると、治療の終盤において、それまで確認できなかったイボが肉眼で明瞭に観察できるようになる現象が多々あります。 これは病状の悪化ではなく、治療によって患者自身の免疫系が活性化し、ウイルスを体外へ「追い出す力」を獲得した結果であると推測されます。潜在していたウイルスが表面化することは、完治へ向かう重要なサイン(治癒機転)なのです。

3. 既存治療で限界を迎えた症例への有効性

本治療法は、以下のような「標準治療のパラドックス」に陥った患者群に対し、
極めて高い改善率を示しています。

長期間のステロイド外用を続けても再発を繰り返す症例

ステロイド離脱(脱ステ)を試みたが、改善が見られず行き詰まった症例

これら数万人規模の改善実績は、「ステロイドによる免疫抑制(ブレーキ)」ではなく、「液体窒素による免疫活性化(アクセル)」こそが、難治性湿疹における真の解決策であることを証明しています。

 

 

他医院での長年の一般的ステロイド治療が奏功していない例や他医院での長年のステロイド治療後、脱ステも奏功していないも治癒に向かう例を多数経験しています。25年以上の間に数万人の以上の人が改善していると推測されます。下記の印象に残ったケースの他にも多数経験しました。これらもこの治療法が必要な人たちがいて有効なこと確信に繋がりました。

結論としての確信

「湿疹に対して液体窒素を用いる」という手法は、
一見すると奇異に映るかもしれません。
しかし、その本質は皮膚が本来持つ「異物を排除する能力」を再建することにあります。
既存の教科書的な治療では救えなかった患者たちが、
この治療によって劇的な改善を遂げる姿を数多く目の当たりにしてきたことが、私の揺るぎない確信の裏付けとなっています。

学会発表

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E.エピソード 印象に残った2つのケース

E,1

 

【症例報告】10年越しの「耐え難い痒みからの解放

10年以上にわたり、日常生活に支障をきたすほどの激しい痒みに悩み、数えきれないほどの病院を渡り歩いてきた50代の女性が来院されました。

診察と治療の経緯

驚くべきことに、その方の皮膚には目立った
皮疹がほとんどありませんでした。
しかし、本人の訴える痒みは非常に強く、
これまでに処方された内服薬や外用薬は
一切効果がなかったとのことです。

そこで私は、既存の治療では限界があると判断し、
「スプレー式液体窒素療法」を実施しました。

翌日の再来院と、印象的な言葉

翌日、その女性は遠方にもかかわらず、
皮膚疾患を持つ息子さんを連れて再び
来院されました。
その際、彼女が語った言葉が今も深く心に残っています。

「昨夜、あんなに苦しんできた痒みが止まったんです。でも、これが夢だったらどうしよう、朝起きたらまた元の痒みに戻っているんじゃないかと怖くて
「心配でなかなか寝つけませんでした」

これほど短期間で劇的な効果が出る症例はですが、時に経験することです。

考察:なぜ液体窒素が効いたのか

この症例から推測されるのは、この方の痒みの
本態が「微細なイボ(ウイルス)」にあった可能性です。 もともと自己免疫の排除能力がわずかに不足していたために、目に見えないほど小さなイボが神経を刺激し、激しい痒みを引き起こしていたと考えられます。そこに液体窒素による「免疫の活性化」という刺激が加わったことで、速やかにウイルスの排除が行われ、長年の痒みが消失したのでしょう。

結び

もし、もっと早い段階でこの治療に出会っていれば、

彼女が費やした膨大な
時間、医療費、そして何より
10年という歳月の
苦痛は避けられたはずです。
「どこへ行っても治らない痒み」に隠された
真の原因を究明し、適切な治療を提供することの
重要性を、改めて痛感させる症例となりました。

E2,
 

症例報告1権威よりも「実感」を選んで
新幹線通院(
片道4〜5時間):70代男性の完治までの軌跡

70代後半、奥様の介護をされながら長年、湿疹と耐え難い痒みに悩まされてきた男性の方です。インターネットで私の提唱する「免疫活性化療法」を知り、遠方から来院されました。

大学病院の「教科書」と、現場の「真実」

当初、数回の治療で改善の兆しが見えましたが、あまりに遠方(新幹線での通院)だったため、ご自宅近くでの治療を勧めました。ところが、患者さんは再び私の元へ戻ってこられました。その経緯には、現代医療の縮図ともいえる出来事がありました。

1. 近くの整形外科での試行: 同様の治療を試したものの、改善には至りませんでした。

2. 大学病院での出来事:大学病院へ通われ、当初、若手の医師は柔軟に「スプレー式液体窒素」に対応してくれたそうです。しかし、長年教科書的な標準治療を重んじてきた教授の目に留まると、「そんな治療は認められない」と中止を余儀なくされてしまいました。

「若手ドクター」と「教授」
柔軟に対応 VS 保守的に対応

「残りの蓄えを投じてでも、この治療を続けたい」

それでも患者さんの決意は揺らぎませんでした。「まとまったお金があるので、これが尽きるまで通わせてもらいます」とおっしゃり、週に1回、新幹線で片道4〜5時間をかけて計15回、当院に通い続けられました。

結果として、患者さんは治療の効果に心から満足され、
長年苦しんだ湿疹から解放されて無事に終診を迎えました。

考察:患者が求めているのは「理論」ではなく「結果」

世の中には権威や肩書きを信じる人が多いものですが、
この患者さんはご自身の体で感じた「快方への手応え」を信じ抜かれました。

若手の医師が当初柔軟に対応したことは、現場のニーズを理解していた証拠かもしれません。一方で、どれほど権威のある教授であっても、目の前の患者さんが求めている「治癒」という結果に応えられなければ、医療としての本質を欠いていると言わざるを得ません。

遠方からの無理な通院というハードルを乗り越え、私の考えを信じて結果を出してくださったことは、私にとっても大きな自信と確信に繋がりました。

 

ポイント

「若手ドクター」と「教授」の対比から 若手の柔軟さと、
教授の保守的な姿勢の違いから、
治療が革新的で受け入れられない方が存在することが分かります。

 患者さんの経済的な覚悟: 「まとまったお金があるから通う」という
ことから
「それほどの価値をこの治療」に感じていたました。
患者がこの「推論論」を理解して認めたことと「結果」が出たのが
この覚悟に至った考えられます。

 

 

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F .出来るだけ多くの人が集まる学会で10回くらい発表しました。
皮膚科の先生方は教科書的や学会の教典に治療している先生方の反応は余りなく、
小児皮膚科で発表した時に小児科の先生は、
治療法に興味を持たれた方がいたのは興味深い現象でした。
学会発表
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2.目に見えるサイズは、余り追い出さないので痒くも赤くもならなし大きくもなれたと考えています。

なぜ赤みや痒み(炎症)が起きないのか目次へ

 目に見えるサイズまで大きくなれたイボは、生体の排除システムから逃れるための「仕組み」を確立していると言えます。そのため、激しい拒絶反応(炎症)が起きず、結果として赤みや痒みを伴わずに静かに成長・維持が可能になっていると推測されます。

イボが排除されない仕組み免疫逃避

免疫抑制(ステルス機能)物理的なバリア共生状態の確立などが言われています。

 イボの細胞数についての推測 目に見えるサイズ(数ミリ程度)に
成長したイボの細胞数は、数十万個から数千万個に達すると推測されます。
これだけの細胞集団が皮膚に定着しているということは、
単なる偶然ではなく、生体の排除システムを潜り抜ける
仕組みが働いていると考えられます。

 

A.目にみえるイボはイボの中ではかなり大きい 

体積比による計算の検証

長さが 1/100になると、1/100X100X100なので

体積(細胞数)は 1/1,000,000になります。

1. 人間(1.7m程度): 約37兆個細胞

2. 1.7cmの塊: 37,000,000,000,000/ 1,000,000 = 3,700万個

計算は正確です。この「3,700万個」という数字は、医学的な「1立方センチメートル(1cm3)あたりの細胞数」の一般的な推定値(約10億個とされることもありますが、密度や細胞のサイズによって数千万〜数億と変動します)とも、オーダー(桁数)としてはこれくらいだと推定できます。

 

2. 「目に見える」大きさまでのステップ

「いきなり「3,700万個」が集まるわけではなく細胞分裂の
回数で考えると、成長のプロセスがより具体的に見えてきます。

初期(数10〜100個): 全く肉眼では見えません。顕微鏡レベルです。

中期(1万〜10万個): 直径でいうと 0.1mim 0.5mm程度。
マイクロスコープや、光の加減で「何かポツッとしているかな?」と
気づくかどうかの段階です。触覚の方が敏感なのでボツボツやザラザラとして触れることが出来ます。

発見期(数百万〜1,000万個以上): 1mm を超えてくると、「イボ」として認識され始めます。

3. イボ特有の構造による補足も必要かも

実際のイボ(特にウイルス性のものなど)を観察する上で、以下の要素を考慮するとさらに細胞数推定の精度が上がるかもしれません。

角質層の厚み: イボは皮膚の表面が角質化して固くなるため、生きた細胞だけでなく、死んで重なっている細胞(角質)も体積に含まれます。

細胞の密度: 皮膚の細胞は脂肪細胞などに比べて密度が高いため、同じ体積でも「数」は多めに見積もる必要があるかもしれません。

 

考察のまとめ目次へ

「最初は小さな集まりから始まり、数千万個レベルになって初めて私たちはイボと認識している」

「数万〜数10万個の段階でマイクロスコープなら確認できます」
診断の助けになります。

ただし、は肉眼で見えるイボに比べて細胞数が少ないイボシンプルな
形に見えます。

 

 目次へ

 

B.上記のイボの細胞数の推定方法に気づいた場所

 通勤途中の道で見つけた答え

その解決策に突然気づいたのは、いつもの通勤途中の道でした。

肉眼では見えない小型のイボが存在することを説明するための方法を
私はおそらく数年もの間、考え続けていました。

 

 古くから、思索にふけりながら散策する道として、
京都や東京都小平市、そしてドイツのハイデルベルクにも「哲学の道」と呼ばれる場所があります。
また、フランスには「パスカルの道」や「ニーチェの道」があり、
尾道には「文学のこみち」も存在します。

歩いていると血行が促進され、脳の回転が速くなるからかもしれません。しかし何より、解決策を見つけるために諦めることなく
思考し続けたことが、最も重要だったと感じています。

 

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3.一般的には、無視されがちな目に見えないサイズの
小型イボが多数あると考えています。肉眼見えるイボは排除を受けなかった稀ものと考えています。細胞数の少ないイボほど多数あると推測しています。

その小型イボが色々な皮膚病の原因となっていると疑っています。次へ

 

A .特長

小型のイボはで炎症が起こり易いので赤みや痒みが出ることがあるのではないかと推測しています。

B. 小型イボの特長

小型のイボは周囲に炎症を引き起こしやすいため、
しばしば赤みや痒みを伴うことがあります。

B. 目に見えるイボと小型イボに共通する特徴

イボは外傷などの刺激によって増殖・拡大する性質(ケブネル現象)があるため、掻き壊しを防ぐ目的でステロイド外用薬を用いることは、炎症を抑える上で有益です。しかし、ステロイド自体にイボのウイルスを死滅させる効果はないため、イボそのものは残ってしまいます。
                   
目次へ ケブネル現象

多くの症例では、ステロイドの塗布を中止した後に自然治癒に向かいますが、一方で再発と寛解を繰り返し、徐々に悪化していくケースも少なくありません。ステロイドの使用によって根本的な悪化が食い止められず、かえって症状がひどくなる場合があることから、「ステロイドは怖い」という風評につながっている側面もあります。


最終的に完治するか悪化するかは、個人の免疫力や疾患の重症度、発生部位、年齢、合併症の有無に加え、生活習慣(喫煙など)、体質、性格、環境といった多岐にわたる要因が関係するため、その経過は千差万別です。
人間は、大いなる雑種なので反応は様々です。

上の図の両端のの●以外は、正常者とされている人々です。

自然治癒反応に関連する皮膚病と免疫力などと経過のイメージ

下の図は、正常者も中でも免疫力に差あって反応が異っています。

  • の円は、免疫力が強く皮膚病を発症しないグループ
  • 円は、免疫力が比較的強く免疫抑制的治療(ステロイドなど)でも治癒するグループ
  • 円は、免疫力が比較的弱く脱ステロイドなどで治癒するしグループ
  • 円は、免疫力が弱く免疫賦活的治療(漢方・液体窒素など)治癒するグループ

 

治りやすさには、免疫力の強さだけで無く 個人の性格・働く免疫系の違い・皮膚の構造・イボウイルスの種類など様々なファクターが関係します。

 

 

  • C,有名な2話 掻爬が悪化因子

    例1 ICU入院中、掻痒感から制御不能な掻爬行動が続き、全身に多数の掻爬痕と重度な湿疹を認めていた。

    その後、意識レベルの低下に伴い掻爬行動が消失。皮膚への物理的刺激が軽減したことで、湿疹症状は徐々に改善傾向になった。

    例2 痴呆があり掻爬が止められなくて湿疹が長期に続いていたが、

    痴呆が進んで掻爬行動も無くなったので皮疹が改善したそうです。

    「皮膚を傷つけない」という極めて重要ことが、難治性の湿疹においてはいかに決定的な解決策であるかが、これら2つの症例から強く再確認できます。

     

    「掻くことを止められずにいた二例が、本来の病気の症状の悪化によって掻くことを失うと長年患っていた難治性湿疹が治癒しました。このエピソードは、湿疹の増悪因子として『掻破』が極めて大きな比重を占めていることを裏付ける事実と言えます。」

     

    推論

    私の仮説の『肉眼で見えない小型イボに対する自然治癒反応が湿疹を誘発する』という仮説を元に推論すると、皮膚の微小な刺激源を脳が過剰に排除しようとして自傷(掻破)に至り、それがさらなる刺激源を生むという悪循環を説明できる可能性があります。
    さらにイボが傷つけられることで増殖するイボの特徴で皮疹がさらに拡大したと考えられます。この現象は『ケブネル現象』として知られています。
    症状の進行で掻破が止まったことで皮疹が軽快したという
    事実は、2症例は、自然治癒力が機能していたと推測出来ます。悪化と軽快の理由を比較的簡単で推論できます。

     

     目次へ

     Top ちかかね皮膚科

     

    4.ステロイドとは

     

    ステロイドは強力な免疫抑制剤です。過剰な免疫反応を抑えることで炎症を鎮めますが、同時に病原体と戦う「抵抗力」も低下させてしまいます。

    原因を問わず炎症を無理やり抑え込む(=戦いをやめさせる)ため、一時的に症状は改善しますが、使いすぎると体が本来持っている「排除反応」まで働かなくなってしまいます。

     

    A.ステロイドは、ブレーキ

     ステロイドの役割は、いわば火事に対する「水」や、暴走する車への「ブレーキ」です。

    例えば、炎症が激しすぎて周囲の組織まで破壊してしまいそうな「猛火」の状態では、多少の副作用(水浸しになること)を覚悟してでも、まずは水をかけて消火しなければなりません。この「ブレーキ」としての性能は非常に優れています。

    しかし、このブレーキを踏み続けたり、使う場面を間違えたりすると問題が起こります。私の推測では、もしその炎症が「イボを排除するための自然治癒反応」であった場合、ステロイドで炎症を抑えてしまうと、肝心のイボを追い出す動きまで止まってしまいます。

    その結果、かえってイボが増えてしまったり、長期使用によって徐々に重症化を招いたりする恐れがあります。

    目次へ3

     

    A2.ステロイドは、決して悪者ではありません

    副腎と言う臓器が左右腎臓の上部にあります。ここか副腎皮質ホルモンの中で主として働くのはコルチゾールが分泌され体を安定させてストレスから守るために朝方、1日1回分泌されます 夜になると減少するので夜に皮疹が出たり痒みがますことがあります。

    このコルチゾールを似せて作られた合成ステロイドが塗り薬や飲み薬として使用されています。作用は強力になっています。ある程度強いステロイドを使うと簡単に炎症を止めてブレーキがかって見た目や痒みが良くなります。

    その他、糖代謝(血糖を上げる)・タンパク質 分解・利尿作用と
    食欲増進作用など多彩な作用があります。
    もちろん、抗炎症作用があります。

     

     

    B.ステロイドは、麻薬

    麻薬とステロイド剤の共通点:依存と供給の構造

     麻薬は、一度始めるとその快楽から徐々に量が増え、やがて麻薬なしではいられない状態に陥ります。無理にやめようとすれば「禁断症状」と呼ばれる激しい苦痛に襲われます。
    一方で、麻薬は末期がんの激しい疼痛緩和など、医療現場で不可欠な役割を果たしている側面もあります。
    しかし、医療目的以外での使用は非合法です。そのため、依存症者は密売人などの闇ルートから購入せざるを得ません。依存症者を多く抱える犯罪組織は、顧客の将来を顧みることなく、単なる「金を生む客」として利用することで、組織を拡大させていきます。

    ステロイド剤が抱える「依存」の側面

    これに対し、ステロイド剤もまた、麻薬と似たような性質を持っていると感じられます。 ステロイドは炎症を強力に抑え、痒みや赤みといった不快な症状を劇的に改善します。しかし、使用を中止すると再び症状が再燃するため、次第に薬を手放せなくなり「禁断症状」に似ています、強い薬剤を塗り続けるという悪循環に陥ることがあります。

 

  • ステロイド依存の状態にある患者は多く、安易に処方を続けることに抵抗のない医療機関には、結果として多くの患者が滞留します。
    一見すると混雑した「人気の病院」のように見えますが、
    こうした医院では比較的簡単に強いステロイドが多めに処方される傾向にあります。

    いわゆる「脱ステ(ステロイド離脱)」を試みると、激しいリバウンド症状(「禁断症状」)に苦しむことになります。もちろん、
    ステロイドも疾患や期間を適切にコントロールすれば非常に有用な薬です。しかし、麻薬が密売人を介するのに対し、ステロイドは医師の処方箋やドラッグストアで合法かつ安価に入手できてしまうという点に危うさがあります。

    結論

    麻薬は「悪」とされていますが、ステロイドに対しても、恐怖心や漠然とした忌避感を抱く人は少なくありません。 「一度使うとやめられない」「供給側が依存によって潤う側面がある」「適切な管理下では薬になる」という点において、この両者は驚くほど似た構造を持っています。

    私は、この両者が似たような所があるのと感じています。

     

    日本の医療制度における「負のループ」
    日本の「出来高払い制(Fee-for-service)」には、「早く治すこと」よりも「回数を重ねること」に経済的報酬(ご褒美)が働きやすいという構造的な矛盾が存在します。

    日本の保険制度は、医療へのアクセスの良さを支える一方で、以下のような弊害を生んでいる側面があります。

    1. 「量」への報酬体系: 診察、検査、処方といった「行為」ごとに点数が加算されるため、効率的に完治させる報酬(ご褒美)が制度上薄いのが現状です。

    2. 「流行っている病院」の罠: 待合室が溢れている病院が「名医」と誤解されがちですが、治りきらない為患者が滞留しているだけというケースも少なくありません。

    3. ステロイド処方の安易さ、強力なステロイドは即効性があるため、患者満足度を短期間で上げるには便利です。しかし、副作用や依存状態(リバウンド)への配慮が欠けた継続処方は、結果として患者を「一生の顧客」にしてしまうリスクを含むんでいます。

    なぜこの仕組みが変わらないのか

    1. 診断の難しさ: 「治せなかった」のか「難治性だった」のかを外部から判定するのが難しく、治療の質を報酬に反映させる仕組み(価値ベースの支払い)への移行が遅れています。

    2. 経営の安定性: 病院も経営体である以上、再診率(リピーター率)が高い方が経営が安定するという皮肉な現実があります。

     目次へ3

    C.ステロイドの日内変動とかゆみ



痒み爆弾



内因性のステロイド(主にコルチゾール)の
日内変動(サーカディアンリズム)のイメージ

時間


体内で定期的に分泌される副腎皮質ホルモン(ステロイド)は、1日に1度、朝方分泌されます。昼間〜夜間には分泌されず、夜・翌日早朝までに徐々に濃度が下がります。夜と起きて直ぐに痒みを伴う人はこれも関連している可能性があります。
  • 皮膚の細胞内イボウィルスが増えて小型のイボの排除反応(炎症)為に痒みが出ているなら体内の副腎皮質ホルモン濃度が下がると抑えられて排除反応作用が活性化されるので夜・翌日早朝に痒みがましているのではないでしょうか?皮膚の排除反応で起こる炎症が皮膚病に関係している考えだとこの様に推論出来ます。

    この原因論に辿りつくまでは、夜痒くなるのは、
    色々な刺激が無くなるので、副交感神経が優位になり体温が上がるためと説明していました。これもあるかもしれませんが、朝方痒いのは説明出来ません。

    小型のイボの自然治癒反応を考慮すると、起きて直ぐに痒みも説明出来ます。  目次へ3 Top ちかかね皮膚科

     

     

     5. 当クリニックの治療法

    自然治癒既を出来るだけ邪魔しないで

    根本的に治すことを目標に治療しています。

    A. 非ステロイド痒み止め塗り薬

    1. l-メントールの活用: l-メントールによる冷感刺激が「TRPM8リセプター(受容体)」に働きかけ、痒みを和らげる効果があります。冷やすと同じ効果です。

    2. 選べる処方: メントールの刺激が苦手な方には、含まれていないタイプもご用意しています。

    B. 抗ヒスタミン剤の飲み薬の使い方 

    抗ヒスタミン剤は、患者様によって効果の出方に大きな個人差があります。合う薬が異ります。

    最適な薬の追求: お一人おひとりに合う薬が見つかるまで、
    適宜変更・調整を行います。

    お気軽にご相談を: もし効果が実感できない場合は、遠慮なくお伝えください。

      目次へ5

    C. 漢方薬 

    漢方への反応には、人によって20倍もの差があると言われています。同じ薬でも効果の出方や時期には大きな個人差があります。

    1. 「標治(ひょうち)」と「本治(ほんち)」: 中医学では、目の前の症状を抑えることを「標治」、根本原因や体質の改善を「本治」と呼びます。漢方薬にはそれぞれ「標治寄り」「本治寄り」の特性があり、その作用の現れ方も千差万別です。

    2. 好転反応(瞑眩:めんげん)について: 根本治療(本治)の過程で、一時的に症状が悪化することを「好転反応」と呼びます。
    反応が強く出る方もいれば、
    全く出ずに穏やかに改善する方もいます。

    この治癒の仕方は液体窒素療法と似ているいます。

    3. オーダーメイドの調整: 当院では、お一人おひとりの反応を見極めながら、薬の種類・量・服用間隔、他の治療との組み合わせをきめ細かく調整し、最大限の効果を目指します。

     

    D. 液体窒素療法 
    当院ではスプレー式の液体窒素を用いて、目に見える小型のイボの治療を行います。

    治療の仕組み: 液体窒素には物理的作用だけでなく、免疫を活性化させてイボを排除する「免疫相」の働きがあると考えられています。

    一時的な変化は「治癒のサイン」: 治療初期に、部位が少し拡大したり症状が強まったりすることがありますが、これは漢方の好転反応に似た、自己免疫がイボと戦っている証拠です。
    この反応が出ることで、よりスムーズに完治へ向かう方が多くいらっしゃいますので、安心してお任せください。

    目次へ5

    E. マイクロスコープで確認

     皮膚科で一般的に使われる「ダーモスコピー(倍率6〜9倍)」に加え、当院では高画質な
    デジタルマイクロスコープ(倍率50〜250倍)を導入しています。

    • 肉眼で見えない兆候を捉える: 微小なイボ(推定細胞数1万個以上)の角化傾向や
      血管の状態を詳細に観察します。

    成長過程による見え方の違い: イボは細胞数少なくて目に見えないイボから肉眼で見えるイボに成長するよう形が複雑なります。鶏の親鳥とヒヨコでも大きくなるほど構造が複雑になります。小さなイボはシンプルな形に見えて肉眼で見える形とは異っていますが、この点を考慮して高倍率で確認することで早期発見・早期治療に繋げます。

    「触覚」による最終確認: 視覚的なデータも重要ですが、
    人間の指先の感覚は非常に鋭敏です。本当に治癒が進むと、
    手触りがスムーズになり、肌の色も本来のトーンへと戻っていきます。診察ではこの「肌の感触」も大切にしています。

     

    目次へ5 

     

    F.皮膚の自然治癒反応で過程

    皮膚の赤みや皮むけは、体が頑張って治している証拠です

    皮膚の炎症は、外からの刺激や異物を排除しようとする体の「防御反応」によって起こります。その過程で赤みやかゆみが生じるのは、体が正常に戦っているサインです。

    皮膚の自然治癒には、決まったプロセスがあります。

    1ステップ. 炎症期:皮膚が赤くなる(紅斑・かゆみ)

    2ステップ. 修復期:皮膚が固くなる(角化・鱗屑)

    3ステップ. 再生期:古い皮膚が剥がれ落ち、粉が吹く

    多くの方が、皮が剥けたり粉を吹いたりする状態を「悪化した」と不安に感じてしまいます。しかし、これは自然治癒の最終段階。いらなくなった古い組織が剥がれ落ち、_新しい皮膚にバトンタッチしている「喜ばしい状態」なのです。

     

    これが、通常の皮膚の自然治癒の経過です。

     目次へ5 Top ちかかね皮膚科

     


     

    6. 風邪に似た経過の皮膚病

      風邪(風邪のウィルスを追い出すスイッチが入るので発熱・鼻水・咳などの反応がでます。イボウィルスも追い出そうだすると痒み・赤み・皮剥けなどの反応がでます。)同じ病名で個人差があり症状の程度、出方、経過は様々です。症状が見た目は悪化する季節・誘発するもの・合併症の出からも異ります。

     

    ●気温の上昇 夏することが多い



    気温の上昇する5月から7月は皮膚病が増えます

    水虫も湿疹も関係なく夏に増加傾向があります。当院のデーターです。

     

    温泉:長い入浴時間・毎日の入浴:入浴時・入浴後に赤み痒みが出る)花粉症(アレルギー反応→免疫の更新)など免疫が活性化され症状(かゆみ・あかみ)が出ます。 
    悪化原因と注意点 入浴について

    一旦、見た目は悪化するが排除反応が進んで原因の小型のイボ排除反応が進んでイボ減少すると排除するものがなくなるので反応が起こらなくなり痒みや赤み皮膚角化(乾燥やザラザラする触り心地)が無くなり粉も吹かなくなります。

    免疫力の低下と上昇が治癒へ影響イメージ図


冬の痒みと対策

1. 「バリア機能」の低下(最大の原因)

冬は空気が乾燥しているため、肌の水分を保つ「角質層」から水分が逃げていきます。

a. 皮脂の減少: 寒さで皮脂腺の動きが鈍くなり、天然の皮脂膜が不足します。

b. スカスカの肌: 水分がなくなると肌の細胞に隙間ができ、普段は何ともない「服の摩擦」や「空気の乾燥」が神経を刺激して、痒みとして感じやすくなります。

2. 温熱刺激(お風呂や暖房)

これらが痒みを加速させます。

熱いお湯: 40℃以上のお湯は、肌に必要な保湿成分(セラミドなど)を溶かし出してしまいます。

血行急上昇: 体が温まると痒みを引き起こすヒスタミンが出やすくなります。コタツや電気毛布で急激に温まった時に痒くなるのはこのためです。

3. 衣類による摩擦と静電気

冬服の定番であるウールや化学繊維(ヒート系インナーなど)は、_乾燥した肌には刺激が強すぎることがあります。

繊維のチクチクが直接刺激になる。

静電気が起きることで、空気中のホコリや花粉を肌に引き寄せ、_それが刺激物になる。

 
対策(一般的な)
お風呂:湯温は38〜40℃のぬるめに設定。

洗い方:固形の石けん素地の石鹸をよく泡立て、手で優しく洗う(ナイロンタオルはNG)

保湿:お風呂上がり5分以内に全身クリームを塗る。

  下着:肌に直接触れるものは綿(コットン)素材を選ぶ。


温度の上昇で炎症が起こって痒みが増す対策と
皮膚を傷つけると増えるどちらもイボ対策になっています。

  •  

     目次へ6

     

     治療目的で排除反応を誘発する為に液体窒素療法 ヨクイニン(コタロー)・サリチル酸ワセリンなどと体質改善目的で漢方も多数使用この方法だと症状が一旦、悪化してから良くなる人がいます。
    治療過程なので心配しないで下さい。

     
    まとめ

    皮膚症状(イボ・湿疹)の変動要因と改善へのプロセス

    皮膚の赤みや痒みは、一見「悪化」に見えますが、
    皮膚のイボウイルスを追い出そうとする「排除反応(免疫の活性化)」の一環であると考えられます。

    1. 症状を誘発・変化させる主な要因

    以下の要因により、一時的に皮膚症状が強く出ることが
    あります。

    1. 風邪(免疫のスイッチ): 風邪ウイルスを撃退するために免疫機能が活性化すると、その勢いで皮膚に潜むイボウイルスなども同時に排除しようとする反応が起こります。

    2. 気温の上昇(5月〜7月): 気温の高まりとともに皮膚の免疫が活発になり、皮膚症状が表面化しやすくなる
    時期です。
    3.温度の上昇 入浴、サウナ、岩盤浴などでも見た目は悪化することがあります。

    a. 入浴に関する注意点

    温度の上昇は血行を促進しますが、暖かいは炎症を長引かせる原因にもなります。

    温泉・長風呂: 長時間の入浴や毎日の温泉は、
    皮膚のバリア機能を一時的に緩めます。

    入浴中・後の反応: 入浴中や入浴後に赤みや痒みが強く出る場合は、お湯の温度を少し下げるか、入浴時間を調整して皮膚への負担を軽減しましょう。38℃以下の温度で
    5分以内がおすすめです。

    4. 花粉症(アレルギー反応): 花粉への過剰な免疫反応が、全身の皮膚の状態(赤みや痒み)に波及することがあります。花粉症で免疫の反応が活性化する排除反応が起こる為に見た目や痒みが悪化します。

    5. カレー・キムチつまりニンニクなどの元気の出る食べ物でも免疫の活性化はおこります。

    b. 改善に向けた「排除反応」の仕組み

    完治に向かう過程では、一時的に見た目が悪化するステージがあります。

    1. 活性化期: 免疫のスイッチが入ると、小型のイボなど
    を排除しようとして、赤み、痒み、角化(皮膚がザラザラ・硬くなる)、粉を吹くといった症状が現れます。

    2. 収束期: 排除すべき原因(ウイルスや異物)が減少するにつれ、過剰な反応は収まっていきます。

    3. 正常化: 排除が完了すると、それまで続いていた赤みや痒みが消失し、皮膚のザラつきや粉吹きもなくなって本来の滑らかな肌へと戻ります。色素沈着も治っていきます。

    正常な時はメラニンは
    外部(上)に出ます。
    皮膚に病変があると炎症が続き
    内部(下)に落ち続けます。

    痒みが止まっても色素沈着が不均一な間は、治療を続ける必要があります。

     

     

    排除反応を押さえるもの 

    ステロイド・プロトピックなど免疫抑制剤
    見た目は良くなるが再発することがあります。

     

    2.イボは皮膚が傷つくと増えるので皮疹が拡大することがあります。

 

掻くのは皮膚を傷つけると原因のイボウィルスが細胞の中で増えます。ある程度以上増えると体が反応してイボを作ります。

痒みを止めるための工夫が必要です。

 

皮膚が傷つくのを減らす工夫

イボウイルスは、皮膚の細胞が傷つくと増えるので、掻いて傷つけたり、強力な洗剤・衣服との摩擦・紫外線など 

 

簡単に避けられるのは強力な洗剤を避ける方法

外来で勧めている方法クリックすると詳細へ

シャンプーを毎日していまあせんか?
石けん素地の固形石鹸がお勧め。

  •  

    排除反応を押さえるもの

    ステロイド外用で1度良くなるが再発する。

    ステロイドは免疫抑制剤なので排除反応が抑制され炎症が治まり見た目は良くなったり痒みが減りますがイボは、残ったままなので、外用を止めると排除反応が再燃します。排除反応を抑えないで痒みを止める新薬も登場しています。

     

    自然治癒力(排除能力)が強いと抑制している間にもイボの排除が進み治癒に向かう場合もあリありますが、抵抗力が弱いとイボが徐々に増しまうこともあり長期で徐々に悪化してステロイド依存症やステロイド恐怖症になることがあります。
    ある程度以上自然治癒力(排除能力)が強いと脱ステロイドでも治癒に向かうこともあります。 

     

長年のステロイド治療や脱ステも奏功していない例の
推測グラフへ

 

独り言

ケブネル現象は、皮膚科の診察では非常に重要なサインの一つです。

簡単に言うと、「一見なにもない健康な皮膚に、ひっかき傷や摩擦などの刺激が加わると、その場所に元々持っていた皮膚病と同じ症状が新しく出てしまう現象」のことです。

1. どんな時に起こるのか?

皮膚への物理的なダメージがトリガーとなり、炎症反応が引き起こされることで発症します。

1. 物理的刺激: ひっかき傷、切り傷、火傷、日焼け

2. 圧迫・摩擦: きつい下着のゴム、ベルトの締め付け、眼鏡の鼻あて

3. その他: 虫刺され、予防接種の跡など

 思い出して欲しい「イボは、皮膚は傷つけ増えるます。増えると炎症が起ります。」

極端な発想 

ケブネル現象が起る皮膚病は、共通のメカニズムが発症に関係しているのではないか?

 


 

 

当クリニクで行っている治療

  • アクセルが中心で必要に応じてブレーキも踏みます。

    マイクロスコープ確認 小型のイボを確認

    液体窒素療法(免疫活性化)など外からアクセル

    1,非ステロイド痒み止め塗り薬→掻爬行動減らす。

    2,痒み度止め飲み薬 西洋薬 漢方→掻爬行動減らす。
    人に依って効果あるのが見つかるまで変え続ける。

    3.体質改善 漢方 内からアクセルになる漢方もあります。

    スキンケア 洗剤についって注意

    シャンプーを毎日していまあせんか? 
    石けん素地の固形石鹸がお勧め。

     

    4.症状が酷いと一時的に短期間ステロイド外用 

    ステロイドはブレーキと認識して

      ステロイド外用の漸減法→徐々に弱くして中止
       強力ステロイドから徐々に徐々に弱くし
       塗る間隔を空けていきます。

     

     

    治療法

     

    1. 攻めの治療:排除反応を誘発する
    (液体窒素・ヨクイニン等)

    この治療のゴールは、眠っている免疫を叩き起こし、
    自分の体でイボウイルスを「敵」と認識させて追い出すことです。

    メカニズム: 液体窒素で意図的に炎症を起こしたり、ヨクイニンなどで免疫能を高めたりすることで、排除反応(免疫応答)を活性化させます。

    「悪化」に見える現象: 患部が赤く腫れる、
    水ぶくれできることがあります。

    イボが一時的に大きく見えたり、黒ずんだりすことも
    あります。

    メリット: 自分の免疫がウイルスを認識するため、
    一度治ると再発しにくい(根治に近い状態)になります。

    アドバイス: 「かゆい」「ひどくなった」と感じる時期が峠です。ここを乗り越えることが完治への近道です。


    液体窒素療法の軽快までイメージです。個人差多く異るパターンの人もいます。5回目(5週を過ぎると落ち着き始めます。)「液体窒素療法」とは

     

    2. 対処療法:反応を抑える一般的な方法

    (ステロイド・プロトピック等)

    こちらは「今出ている炎症」を消し止めることを優先する治療です。

    メカニズム: 免疫の過剰な働きを抑え、赤み、痒み、腫れを素早く沈めます。

    見た目の変化: 塗ってすぐに綺麗になるため、治ったように見えます。

    デメリット: 原因(ウイルスや体質的根源)が残っている場合、薬を止めると再発(リバウンド)しやすく、
    いたちごっこになる可能性があります。

    注意点: 感染症(イボなど)に対してステロイドを使うと、逆にウイルスを増殖させてしまうこともあるため、
    使い分けが非常に重要です。

     

    Q&A 

     治療についてのアトピー性皮膚炎が主なQ&A ニキビが主なQ&A 水いぼ様が主なQ&A
    難治性酒さ様皮膚炎と口囲皮膚炎Q&A 水虫が主なQ&AaQ&AbQ&Ac 

    アトピー性皮膚炎?  水虫? 水いぼ?ニキビ? 難治の顔の皮疹→動画へ

              


    上記が難治の場合 イボウイルスの関連を疑っています。

    液体窒素療法についてQ&A 非ステロイド系痒み止めについてQ&A

    まとめ:治療の現状に合わせて治療が必要

    患者様にとっては、「今はあえて炎症を起こして戦っている時期なのか」、それとも「炎症を抑えて肌を休ませている時期なのか」を説明して理解していただくのが、治療を継続する上での最大の安心材料になります。

     


    7. 風邪・アレルギーでも皮疹・かゆみが悪化する。
    風邪やアレルギーで「肌の症状」が悪化するのはなぜ?
    その他、見た目の悪化因子 入浴・キムチ・ニンニクなど

     アトピー性皮膚炎などの湿疹は、アレルギーだけでなく、体調の変化や日常の刺激でも悪化します。

    1. 風邪のあとに症状が出る理由 風邪を引くと、体はウイルスを追い出そうと「免疫のスイッチ」をオンにします。このスイッチが入ると、風邪が治ってから1〜2週間ほど遅れて、皮膚に炎症や痒みとして現れることがあります。

    2. アレルギーによる活性化 花粉症、ペット、食べ物などのアレルギー反応によって免疫が活性化されると、皮膚の見た目も一時的に悪化します。

    3. 「アトピー = アレルギー」という誤解 こうした経験から「アトピーはアレルギーさえ避ければ治る」と思われがちですが、実はアレルギー以外にも悪化の原因はたくさんあります。

    【日常生活での注意点・悪化因子】

    1. 食事: キムチやニンニクなどの刺激物

    2. 生活: 長風呂や熱いお湯での入浴(体温上昇による痒み)

    3. 体調: 風邪などの感染症、寝不足、ストレス

    「見た目が悪化した=悪くなった」と落ち込む必要はありません。_免疫が動いている証拠でもあります。焦らずケアを続けていきましょう。

     

     多くの悪化原因と注意点

     目次へ8


    8. 年齢と免疫力

    免疫力は出生時は弱く、成長とともに強まり、
    18〜20歳頃にピークを迎えると言われています。

    幼児期はまだ未発達で異物を排除する能力が弱いですが、20歳を過ぎると今度は徐々に機能が低下し、加齢とともに抵抗力も弱まっていきます。一説には、免疫力は50代でピーク時の半分
    70代では10分の1にまで低下するとも報告されています。

    自然治癒力が低下すると、皮膚疾患は治りにくくなります。原因が特定できていても、免疫力の低下により、

    同じ治療を行っても完治までには時間がかかってしまうのです。

    ただし、排除能力(免疫反応)が極端に弱い場合は、

    逆に赤みや痒みといった強い反応が出にくくなることもあります。その代わり、ゆっくりとした排除プロセスをたどることで、色素沈着や皮膚の乾燥といった別の症状が現れやすくなります。

    免疫力や低下のスピードには個人差があることも忘れてはなりません。

     

    目次へ8

     

     


     

     

    9.アトピー性皮膚炎についって

 

ステロイド 脱ステとリバウンド

 アトピー性皮膚炎は、免疫のバランスがTh2細胞優位であるため、特定の伝達物質(IL-4、IL-13、IL-31)が多く産生されやすい体質の人に多く見られます。これらは赤みや強い痒みを引き起こす直接的な原因となります。
  • また、アトピー性皮膚炎の方は、痒みによる「掻爬(そうは)行動」によって皮膚のバリアが壊れ、そこから細菌(バイ菌)やイボウイルス(HPV)などの感染を招きやすい傾向があります。

    増悪のサイクル: 痒み 、 掻く(掻爬)、 ウイルス浸入か増加 ? ウイルス性疣贅(イボ)の増加 →さらなる炎症部位の拡大(排除反応)

    Th2優位の体質は、花粉症、蕁麻疹、アレルギー性鼻炎、喘息なども併発しやすく、これが「アトピー=アレルギー」という認識が定着した理由と言えます。一方で、ウイルスや細菌への攻撃を担うTh1細胞の働きが相対的に弱いため、とびひ、イボ、ヘルペスなどの感染症を発症しやすい側面もあります。

 
免疫担当細胞のバランスの話

 

これらは自律神経のバランスや、体が「何と戦おうとしているか」によって変動する、より現場に近い分類です。これら3つの関係性を整理すると、今の体の状態が見えてきます。

1. Th1細胞(細胞性免疫の司令塔)

「ウイルス」や「ガン細胞」など、細胞の中に敵を倒すためのに働きます。

a. 役割: キラーT細胞やマクロファージを活性化させ、_感染した細胞を直接攻撃させます。

b. 特徴: 活発すぎると、自分の組織を攻撃する「自己免疫疾患」のリスクになります。

2. Th2細胞(体液性免疫の司令塔)

「細菌」や「ダニ・花粉」など、細胞の外にいる異物に対して抗体を作るが主な役割です。

役割: B細胞に命令を出して、抗体(IgEなど)を作らせます。

特徴: 活発すぎると、花粉症やアトピーなどの「アレルギー疾患」を引き起こしやすくなります。

3. 顆粒球(かりゅうきゅう)

白血球の約60%を占める、現場の武闘派集団(好中球・好酸球・好塩基球)です。

役割: サイズの大きな「細菌」などを食べて殺菌します。

自律神経との関係: 交感神経が優位になると増える性質があります。

注意点: ストレスで顆粒球が増えすぎると、死に際に活性酸素を放出し、自分の粘膜(胃など)を傷つけます。目次へ8 

 

【重要】バランスの仕組み

これらはバラバラに動いているのではなく、互いにシーソーのような関係にあります。

Th1 vs Th2 のバランス:Th1が強ければTh2が抑えられ、Th2が強ければTh1が抑えられます。現代人はストレスや生活環境により、Th2(アレルギー側)に傾きやすいと言われています。

幼少期は免疫応答がTh2細胞側に傾く傾向がありますが、成長とともにTh1とTh2のバランスが整っていくのが一般的です。しかし、成人のアトピー性皮膚炎患者の方は、依然としてTh2優位の状態が続いていると言われています。

乾癬(かんせん)の方は顆粒球系が過剰に働きやすい体質であるとされています。このように、免疫バランスの整い方や働き方には多様な個人差

 

自律神経との連動:

交感神経が優位(緊張・ストレス)顆粒球が増える。

副交感神経が優位(リラックス) リンパ球(Th1/Th2など)が増える。

 

まとめ

 

 

これらのバランスは、様々で病像を変えて病名までも変えてしまいます。年齢・生活習慣などでも流動的です。

豆知識

「疲れが溜まると風邪を引きやすい」のは、ストレスで交感神経が優位になり、ウイルス担当の「リンパ球(Th1など)」が減って、細菌担当の「顆粒球」ばかりになってしまうから、と言われています。

バランスを整えるための対策

 

食事や生活習慣の見直しが必要とされています。

1. 腸内環境の改善: 腸には免疫細胞の約7割が集まっています。発酵食品(納豆、ヨーグルト、味噌)や食物繊維を摂ることで、Th1を活性化させバランスを整える効果が期待できます。

2. 良質な脂質の摂取: 青魚に含まれるEPA・DHAは、過剰な免疫反応(炎症)を抑える働きがあります。

3. ストレス管理: 長期的なストレスや睡眠不足は自律神経を乱し、免疫バランスをさらにTh2側に傾ける要因となります。

 

 

 

 
バランスの乱れが引き起こすこと

Th2優位の状態は、ウイルスや細胞内寄生菌を攻撃する
「細胞性免疫(Th1)」を抑制するため、感染症にかかりやすく、
かつ治りにくい傾向があります。

重症化しやすい感染症は以下です。

1. ウイルス感染症

ウイルスを排除するための免疫(Th1)が十分に働かないため、感染リスクが高まります。

a. 風邪・インフルエンザ: 頻繁に風邪をひいたり、回復に時間がかかったりします。

b. 帯状疱疹・ヘルペス: 神経に潜伏しているウイルスの再活性化が起こりやすくなります。

c.有名なのはカポジ水痘様発疹症

原因: 単純ヘルパーウイルス(HSV)の感染によるものです。Th2優位との関係: アトピー性皮膚炎などでTh2が優位になると、ウイルスに対抗する「抗菌ペプチド」や「インターフェロン」の産生が抑制されます。ウイルスが爆発的に増殖して、顔面などに激しい水ぶくれや膿疱が広がってしまいます。

d. その他の主な症状・疾患

肝炎(B型・C型): ウイルスを完全に排除できず、_慢性化するリスクがあります。

 

2. 特定の細菌・真菌(カビ)感染症

細胞内に入り込むタイプの細菌や、皮膚・粘膜のバリアを突破する菌に
弱くなります。

カンジダ症: 腸内や皮膚、粘膜でカビ(真菌)が増殖しやすくなります。

黄色ブドウ球菌などの皮膚感染症: 特にアトピー性皮膚炎などでTh2が
優位な場合、皮膚のバリア機能が低下し、細菌感染を合併しやすくなります。

子供で有名なのは伝染性膿痂疹(とびひ)は、非常に起こりやすい合併症の一つです。

a. Th2優位で「とびひ」が起こりやすい理由

皮膚バリアの低下: Th2優位(IL-4, IL-13等のサイトカイン過剰)により、皮膚の保水力やバリア機能が低下し、肌が極めて乾燥・弱体化します。

b.掻き壊し(慢性的な痒み): Th2系サイトカイン(IL-31)は、猛烈な痒みを誘発します。この痒みで掻き壊した傷口から、_黄色ブドウ球菌や溶連菌などの細菌が侵入・増殖します。

c. 細菌への抵抗力低下: Th2優位の状態は、感染症に対する防御(Th1系)よりも、アレルギー反応(IgE抗体産生など)を優先するため、細菌(黄色ブドウ球菌)に対する皮膚の防御力が相対的に低下しています。

主な症状(伝染性膿痂疹)

黄色ブドウ球菌などの細菌が感染し、以下のような症状が急速に身体のあちこちに広がります(「飛び火」の名の由来)。

水疱性膿痂疹(すいほうせいのうかしん):

皮膚に小さな水ぶくれ(水疱)ができる。

水ぶくれが膿(黄色や白)を持つようになる。

水ぶくれが破れて皮がめくれ、赤くただれる。

ただれた部分の液が皮膚に触れると、さらに別の部位へ感染が広がる。

痂皮性膿痂疹(かひせいのうかしん)

その他

マイコプラズマ肺炎: 宿主の免疫バランスが病態の重症化に関与することが知られています。

 

B . その他

寄生虫感染: 本来、Th2は寄生虫を追い出すための免疫ですが、これに過剰適応した寄生虫によって慢性感染が維持されてしまう場合があります。

敗血症の重症化: 重篤な感染症(敗血症)において、免疫がTh2へ大きく傾くと予後が悪化するとの報告があります。

ステロイド外用薬と「ステロイド恐怖症」の背景
ステロイドは、掻爬行動を抑えることで新たなウイルス侵入か増加を防ぐ可能性はありますが、ウイルスの排除を抑制してしまう側面も否定できません。 ステロイドを使用しても
  • 掻爬行動が止まらず、ウイルスの排除も進まない場合、症状は徐々に悪化してしまいます。こうした経験が、一部の方に「ステロイド恐怖症」を生む背景になっていると考えられます。


 子供の場合は成長とともにTh1/Th2のバランスが整っていくため、幼児期に適切なケアを行えば、過度にステロイドに頼らなくとも自然治癒を目指せるケースも多くあります。
幼児は、抵抗力が未発達なので ステロイドなどで
「ブレーキ」を掛け続ける治療は不向きです。
最近の治療薬

注射

デュピクセント(IL-4/13受容体遮断薬)について

Th2優位な体質に対し、皮疹と痒みを増悪させる代表的な伝達物質をブロックする治療薬です。この薬自体は免疫を抑制する(ブレーキをかける)ものではなく、過剰なアクセルを緩めるような働きをイメージしています。 掻く回数が劇的に減るため、治癒には非常に有効です。高価な薬剤ですが、成人は高額療養費制度、子供は自治体の医療費助成制度の拡大により、以前よりも使用しやすくなっています。

治療の戦略:根本治癒を目指して

デュピクセントなどで無駄な炎症を止め、痒みと皮疹が安定している間に「根本的な治療」を目指します。

1. 攻めの治療(アクセル): スプレー式液体窒素、漢方、サリチル酸などでウイルスの排除を促進して自然治癒を早める。

2. 守りの治療(ブレーキ): 抗ヒスタミン剤、漢方、非ステロイド性痒み止め外用で掻爬行動を抑制して自然治癒を待つ。

当院では、デュピクセントで寛解に至り、使用を中止できた症例も多数経験しています。目次へ8 

その他の最新治療薬(2025年現在)

現在、アトピー治療には多くの選択肢があります。

注射薬: ミチーガ(IL-31受容体阻害)、IL-13阻害薬(3種類)

外用薬: コレクチム軟膏(JAK阻害剤)、モイゼルト軟膏(PDE4阻害剤)、ブイタマークリーム(AhR調節剤)

内服JAK阻害薬

各薬剤により対象年齢や用法が異なります。

オルミエント(バリシチニブ):2歳以上の小児から成人まで
使用可能です。

リンヴォック(ウパダシチニブ):12歳以上(体重30kg以上)が対象で、強力な痒み抑制効果が期待されます。

サイバインコ(アブロシチニブ):12歳以上が対象の1日1回服用する薬剤です。

治療のメリットと特徴

即効性のある痒み抑制:服用開始から比較的短期間(数日〜1週間程度)で痒みが軽減するのが特徴です。

炎症の鎮静化:細胞内の免疫反応をブロックし、皮膚の赤みや湿疹を改善します。JAK阻害剤は作用部位が広いのが気になります。

注意点と副作用

  • 免疫機能に作用するため、使用前および使用中には定期的な検査と副作用への注意が必要です。

    主な副作用:帯状疱疹、上気道感染症(風邪のような症状)、
    ニキビ、頭痛、吐き気などが報告されています。

    事前検査:結核や肝炎などの感染症がないか、血液検査や胸部レントゲンで確認します。

     

    これらは従来のステロイドやプロトピック、シクロスポリン内服とは異なり、明らかな免疫抑制は認められません(私見ですが、特にブイタマークリームは副作用の現れ方から、むしろイボの排除を促進している可能性があり、非常に期待しています)。これら新しい外用薬も、免疫を過度に抑制することなく症状を軽快に導ける印象を持っています。

     

    目次へ8Top ちかかね皮膚科


     

    10. アトピー性皮膚炎の治療に役立つもの続々登場
    期待している3薬 

     

    現在、広く使用されている。

    デュピクセント(IL4とIL13受容体を抑制する抗体)

    アトピー性皮膚炎の人はTh2優位なのです。

    皮疹と痒みを増悪させる代表的な伝達物質を抑制します。

    この治療は、アクセルにもブレーキもかからないと

    考えています。目次へ8 

    掻くのが減るので治癒に有効です。

    重症例には、積極的に使用を勧めていますが・・高価なので経済的な負担が大きいので成人は高額医療制度利用・子供は適応年齢が医療費控除の年齢が徐々に範囲が広がっているので使える方が増えています。無理な方もいますが・・医療費助成制度で可能な場合もあります。

     

    デュピクセントの発売前の臨床試験における

    「併用」が「推奨・許可」されていた薬剤

    1. ステロイド外用薬 (TCS): 弱〜中程度

    2. タクロリムス外用剤 (TCI): 顔面や首などの

    3. 保湿剤: 治験期間中。

    4. 抗ヒスタミン薬: 痒みの補助治療として認められる
    ケースが多いです。

    5. 効果の程度は個人差がありすごく効果がある人・ある程度ある人・効果があまり出ない人・効果の発現が早い人・遅い人がいるので症状が安定しない時には、実際の臨床でもステロイドなどの併用が一般的に行われています。
    私の仮説が正しければ、ステロイドやタクロリムスなどの
    免疫抑制剤は、ブレーキですがデュピクセントの継続で症状が軽くなって免疫抑制剤の使用量が少なくなり本来の免疫が強ければ治癒に向かうこともありますが、弱いと根本的な治癒にいたらないこともありデュピクセントを継続を余儀なくされます。患者負担(通院回数・実医療費負担・医療費負担が増えます。

 

  •  
    一般的なアトピー性皮膚炎治療の注目

    2026年現在:アトピー性皮膚炎・注目の3剤

     

    1. ネモリズマブ(商品名:ミチーガ / ネムルビオ)目次へ8 

    【特徴:かゆみの親玉をブロック】

    これまでの薬が「炎症」を抑えることに主眼を置いていたのに対し、この薬はアトピー特有の「耐え難いかゆみ」を引き起こす物質(IL-31)を直接ブロックします。

    1. メリット: 投与後、早い人では数日でかゆみが劇的に治まる即効性が期待できます。

    2. 内容: もともと「かゆみ用」として登場していましたが、2024年末以降、皮膚の炎症そのものを改善する全身治療薬(生物学的製剤)としても広く期待されています。

    こんな方に: 寝られないほどのかゆみに悩まされている方。

    2. レブリキズマブ(商品名:イブグリス)

    【特徴:高い効果と「月1回」の使いやすさ】

    先行するトップシェア薬「デュピクセント」と同じような仕組み(IL-13阻害)ですが、より標的を絞った設計になっています。メリット: 治療が安定してくると、「4週間に1回(月1回)」の注射で効果を維持できる点が最大の特徴です(従来の多くは2週間に1回)。

    内容: 2025年にかけて普及が進んでいる新薬で、通院や自己注射の手間を減らしつつ、高い皮膚改善効果を維持できる「タイパ(タイムパフォーマンス)」の良い薬として期待されています。

    こんな方に: 頻繁な注射や通院が負担になっている方。

    3. ロカチンリマブ(または アムリテリマブ)

    【特徴:病気の「記憶」を消して長期間治す】

    現在、最終段階の治験が進んでいる、
    次世代の「OX40阻害薬」と呼ばれるグループです。

    メリット: これまでの薬は「使い続けないと戻る」のが一般的でしたが、
    この薬は免疫細胞の暴走を根本に近い部分(スイッチ)でオフにするため、
    「薬をやめても効果が長持ちする(寛解維持)」可能性が示唆されています。

    内容: 2025年〜2026年にかけての承認・登場が最も待ち望まれている
    本命?」の一つです。単に抑えるだけでなく、

    アトピーになりにくい体質へ導くような効果が
    期待されています。
    こんな方に: 薬を一生使い続けることに不安がある方。

    これらの薬で症状は軽快してもアクセル(免疫賦活)を踏まないので免疫抑制剤でブレーキを踏むと、私の仮説が正しければ、離脱出来る人もいますが根本的な治癒にいたらない人も増えるので薬を継続を余儀なくされます。
    デュピクセントと同様の負担が増えます。
    目次へ8 


    私が注目なもの

    1. サリチル酸ワセリン 免疫賦活+

    2. ブイタマークリーム 免疫活性化?

    3. 漢方医学:本治と標治、「好転反応」→免疫活性化?

     

    1. サリチル酸ワセリン:角質融解と免疫賦活の二段構え

    尋常性疣贅診療ガイドライン2019(第1版)」において、液体窒素凍結療法とサリチル酸外用療法が推奨度A(強く推奨)とされています。これらは日本国内だけでなく、世界的にも広く標準的な治療法として認められています。

    作用機序:

    角質軟化・剥離作用: 厚い角質を溶解。

    免疫賦活作用: ヒトパピローマウイルス(HPV)に対する局所の免疫反応を刺激。

    考察: 小型な病変ほど反応が顕著であり、臨床的にも高い有用性が認められます。

    実際に臨床的にも高い有用性が認められます。効果と反応出方は、「人類は大いなる雑種」なので個人差が顕著です。

     

    2. ブイタマークリーム:副作用に隠された「攻撃のサイン」

    アトピー性皮膚炎や乾癬に用いられるAHR(芳香族炭化水素受容体)活性化薬ですが、その副作用プロファイルには特筆すべき点があります。

    副作用の英語表現:

    毛包炎(Folliculitis): "Inflammation(炎症) of hair follicles(毛包)"

    接触皮膚炎(Contact dermatitis): "Skin irritation(皮膚の炎症)" or "Rash(発疹)"

    ざ瘡(Acne): "Acneiform eruption"(ニキビ様発疹)

    考察: 塗布部位の痛みや赤み、毛包炎といった「不快な症状」は、「身体の戦う意志(免疫系の活性)」の現れとも解釈できます。
    この反応こそが、結果としてイボの排除を促進する
    可能性があり、治療への寄与が期待されます。

    臨床的にも高い有用性が認められます。

    効果と反応の出方は、「人類は大いなる雑種」なので
    個人差が顕著です。

    3. 漢方医学:本治と標治、そして「好転反応」

    漢方は148種類のエキス製剤が保険適用されており、
    西洋医学的病名に基づいた処方が行われています。

     

    例えば、消風散 と十味敗毒湯は、湿疹・蕁麻疹・水虫などの西洋医学的病名がつけられています。

    例えば2、「イボといえばヨクイニン」と言われるほど有名ですが、次のような効果も報告されています。

    アトピー性皮膚炎とヨクイニンの有効性:の論文数2026年現在、日本語論文は約30〜50件、英語論文(PubMed等)は約10〜20件蓄積されており、エビデンスが確立されつつあります。

    副作用(消化器症状や発疹痒み)の出現率僅かです。個体差があるのは、人「類は大いなる雑種」: 多様な遺伝的背景に起因します。

    治療戦略:

    標治(ひょうち): 急性の炎症や痒みを抑える。

    本治(ほんち): 体質を改善し、根本治癒を目指す。

    好転反応: 一時的な症状増悪は、免疫が再構築される過程の「戦う意志」と捉えることができます。
    漢方薬の効果と反応出方は、「人類は大いなる雑種」なので
    個人差が顕著です。

     

    その他、

    モイゼルト軟膏:過剰反応例への適応

    PDE4阻害薬であり、細胞内のcAMP濃度を調整することで炎症を鎮めます。

    特徴: 非ステロイドであり、タクロリムスのような刺激感が
    少ない。

    位置づけ: サリチル酸やブイタマーで過剰な反応(炎症)が出る症例において、免疫賦活を伴わずに炎症バランスを整える役割を担います。

    5種類の非ステロイドの痒み止めと抗ヒスタミン内服も役立ちます。

    効果の出方は、「人類は大いなる雑種」なので
     
    非ステロイドの痒み止め

    学会で発表した3種類の製剤に加え、現在はさらなる有効性と塗布のしやすさを追求し、以下の処方も臨床展開している。

    1. サリチル酸ワセリンおよびクロタミトン軟膏(オイラックスィ)をベースとしたL-メントール配合剤。

    2. 頭皮用として、進展性に優れたヘパリン類似物質ローション「水性」にL-メントールを添加した外用剤。 今後も治療効果とQOLを両立させる、新規かつ実用的な外用療法の検討を継続していく。それぞれの製剤に加えるL-メントールの量は、外用部位・季節・年齢・患者の感受性や好みよって変動させています。

個人差大でます。Top ちかかね皮膚科 目次へ8 

 


  •  

     

    11,皮膚病の治療には患者と医師の共同作業

 

皮膚疾患の早期改善のために:

患者さんの協力が「一番の薬」です

皮膚科の治療は、医師による適切な処方や処置だけでなく、患者さんの協力で効果を発揮します。
治療を長引かせないために、以下の点に注意して一緒に完治を目指しましょう

1. 「守る」ことが治療の近道です お薬(内服・外用)を指示通りに使用し、定期的に通院することが大切です。

自己判断での中断は症状の悪化を招きます。

2. 皮膚への刺激を避けましょう 患部を掻いたり、
カサブタを無理に剥がしたりすると原因のウイルス性疣贅(イボ)が増加して炎症が長引きます。特に「まごの手」などの硬い道具で掻くのは避けましょう。

3. 洗浄習慣を見直しましょう シャンプーや石鹸の使いすぎは皮膚を壊すことがあります。毎日のシャンプーが刺激になっている場合もあります。肌に優しい「石けん素地」の固形石鹸がおすすめです。

シャンプーを毎日していまあせんか? 
石けん素地の固形石鹸がお勧め。

4. 生活習慣を整えましょう 喫煙、過度な飲酒、肥満、不規則な生活は免疫力を低下させ、治癒を遅らせる原因となります。
皮膚病の改善には、皆さんの「治そう」という協力が不可欠です。つまり治癒に向かう為には皮膚を傷つけないこと自然治癒力の低下を予防して高める努力が必要です。

治療を長引かせる免疫の低下を促す。煙草・多飲・肥満・不規則な生活などを改善しないと治療が進みません。
患者さんの協力が無いと治癒に向わないことがあります。

自然治癒力を高めるためには、禁煙、過度な飲酒をしない、ダイエット、規則正しい生活、
漢方薬などの内服を定期的続けることなどがあります。

 

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12,オンライン診療 躊躇と踏み切った訳

_新発想の治療の普及と通院の利便性の両立を目指して_

 当クリニックではこれまで、スプレー式液体窒素療法を治療の柱としてきたため、オンライン診療には不向きなので消極的でした。皮膚科医療の進歩と治療法の手段が幾つか見つかったので、オンライン診療でも新しい治療を提供できる体制が整いつつあるので、導入を決定いたしました。

25年の臨床経験からたどり着いた「新しい治療の考え方」の普及も目指しています。

導入を決めた主な理由は以下の通りです。

1. 新しい治療法の試み ウイルス性疣贅(イボ)に対し、最近気づいた処方の

A.サリチル酸ワセリンとL-メントール混合薬の有効性が確認されたのと

B.非ステロイド塗り薬かゆみ止めの充実とほかに有望な

C.非ステロイド新薬がつぎつぎと登場しています。

これら最新の薬剤や、使い方次第で高い効果を発揮する抗ヒスタミン剤・漢方薬に依るサポートにより、遠隔でも質の高いコントロールが可能になりました。

2. 重症例への対応力の向上 アトピー性皮膚炎の重症例に対しても、有効性の高い注射薬や内服薬が登場し、適切な管理下であれば通院頻度を調整しながらの継続治療が可能になっています。

3. 通院継続へのサポート 転勤や転職で遠方へ転居された患者様から「治療を継続したい」というご要望を多く頂いております。これまでは電話再診による処方が臨時措置として認められていましたが、現在はオンライン診療という正規の枠組みで、遠方の方にも安心して処方箋を発行できるようになりました。

「通いたいけれど通えない」という状況を解消し、最新の知見に基づいた最適な治療を継続できるようサポートいたします。ぜひご活用ください。

 

オンライン診療で出来ないこと解決方法

1.液体窒素療法 

理解あるスプレー式液体窒素を器を持っている近医を探す。

2. 血液検査など

近医(皮膚科以外でも可能)で検査して結果を見せてもらう。

3.マイクロスコープ

写真をAIで高精細化で対応予定です。
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13 

 

A.「開業医だからこそ、気づき、追求することができました。 一開業医がアトピー性皮膚炎などの原因について、これまでの常識とは全く異なる提案をしても、すぐには信じてもらえないかもしれません。しかし、開業医という立場だったからこそ、この治療法を独自の視点で継続し、追求し続けることができたのだと
感じています。

大学病院や大病院のような組織に属していると、教科書にない
新しい治療を追求しようとしても、上司や同僚からの反発に遭うことが少なくありません。
結果として、本意ではなくとも従来の治療に戻るか、
さもなければ職場を去るかという選択を迫られ、
研究を断念せざるを得なくなります。
私は開業医として、その制約を超えて挑み続けています。」
目次へ8 

 

 B.医師および患者への提言。

 炎症とは本来、生体の自然治癒反応の一環であると考えます。
そのため、ステロイドを中心とした「抑制(ブレーキ)」主体の
治療は、見かけの症状や痒みを一時的に緩和するものの、
根本原因の解決に寄与する積極的な手法とは言えません。

医師の方々には、安易に薬物療法に依存する
現在の風潮に立ち止まり、再考を促したいと思います。
ステロイドは強力な免疫抑制剤です。
例えば「いぼ」が自然治癒する際、激しい炎症反応を伴うことは
周知の事実です。難治性の皮膚疾患において、単に真菌や細菌の関与を疑うだけでなく、この「イボの自然治癒における炎症プロセス」という視点を治療に取り入れるべきではないでしょうか。

 

C.論文が書けない

 私は文章作成に苦手意識を持っていますが、
自身の懸念を客観的に伝えたい場合に適しています。

現在は自身の研究成果を論文としてまとめるべく

尽力しています。

しかし、権威ある学術誌に掲載されるためには、
第一線で活躍する審査員の先生方の評価を得なければなりません。私の主張は既存の定説に一石を投じる内容であるため、従来説を支持する保守的な視点からは、正当な評価を得ることが難しいのではないかと危惧しています。

E.エピソード2の教授などが審査委員

 

 

 

独り言

患者さんの性格は、治療を順調に進めることがありますが逆に治療を遅らすこともあります。治療が中途半端に終わり再発寛解を招くことも治療を止めてしまうこともあります。治療が難しいタイプの人もいて困ってしまいます。

 

性格タイプ 治癒における良い面と悪い面があり治療に影響します。自分の性格を理解して上手く治療に活かしてください。

 

素直な性格

アドバイスや治療方針を柔軟に受け入れられるため、治療のコンプライアンス(遵守)が高い傾向にあります。前医処方のステロイドを長期に規則正しく使用している可能性有り

几帳面な性格

薬の服用時間や生活習慣の改善を徹底できる強みがありますが、一方で完璧主義が過ぎると、少しの停滞が大きなストレスになるリスクもあります。また、上記の素直な性格方と同様の可能性あり

●懐疑的な性格

納得するまで調べ、納得すれば強い味方になりますが、疑念が強いと自己治癒力にブレーキをかけてしまうノセボ効果{思い込みによって、体に悪い影響が出しまいます。)が出やすい可能性があります。プラセボ効果の真逆です。

独断的な性格

自分の意志で病に立ち向かう強さがある反面、専門家の意見を無視して自己流に走り、予期せぬ悪化を招く危うさも孕んでいます。

攻撃的な性格

いわゆる「タイプA」の行動パターン
(時間的切迫感:競争心と達成欲求:敵意と攻撃性:マルチタスク) 闘争心はエネルギーになりますが、常に交感神経が優位になり、炎症を長引かせる可能性もあります。

刹那主義の性格
「今が良ければ」という思考は、闘病のストレスから逃れる術にはなりますが、長期的な養生や根治に向けた粘り強さに欠ける場合があります。

楽天的な性格(楽観主義)
前向きにするが、油断を生む「なんとかなる」「きっと良くなる」と信じる力です。脳内の報酬系を刺激し、免疫系を活性化させると言われています。過信は禁物ですが、回復の土台となるエネルギーが最も強いタイプです。

悲観的な性格 

慎重にするが、治癒力を弱める最悪の事態を想定して慎重に動くため、再発防止やリスク管理には長けています。不安が常に高いため、自律神経が乱れやすいという側面もあります。

内省的な性格
変化に気づくが、気にしすぎます。

自分の体の微細な変化に気づきやすいタイプです。病気のサインを早く察知したり、何が自分の体に悪い影響を与えているかを深く分析して改善に繋げることができます。

依存的な性格

医療従事者や家族に「すべてお任せ」してしまうタイプです。安心感を得やすい反面、自分自身で治そうとする「自己効力感」が低くなりがちで、回復が受動的(ゆっくり)になることがあります。

利他的な性格

「誰かのために元気になりたい」という目的意識を持つタイプです。自分のためだけよりも、守るべき存在がある時の方が、驚異的な回復力を見せることが科学的にも指摘されています。

粘り強い性格(忍耐強い)

リハビリや長期的な食事療法など、地味で辛いプロセスを淡々と継続できる力です。劇的な変化がなくても、じわじわと治癒の土台を築き上げます。

 


 

 

 

 

 

 
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    D.お願い

    限られた生命をどう生きるか医療の最適化による、
    三方良しの社会の実現に寄与したいと考えています。

    私は今、高齢と共にあり、限られた余命を意識しながら
    日々を過ごしています。

    その中で確信したのは、現在の医療の在り方を「患者のQOL(生活の質)」と「社会負担の軽減」という視点で再定義すれば、
    より幸福な社会が作れるということです。

    私の提案は、既存の常識や「症状を抑えることだけが正解」
    という固定概念を一度脇に置くものです。

    この考え方が広まれば、以下のような大きなメリットが
    期待できます。

    1. 患者・家族の利益: 身体的苦痛や通院の負担が軽減され、最期まで自分らしい「時間」を過ごせます。

    2. 医師・現場の利益: 過剰な処置や検査が減り、
    真にリソースを必要とする場面に集中できます。

    3. 国家・経済の利益: 膨れ上がる医療費・保険財政の
    抑制につながります。

    もちろん、患者数が減ることで影響を受ける医療機関、製薬会社、薬局などの方々にとっては、一時的に厳しい変化かもしれません。

    しかし、医療の本来の目的は「人を幸せにすること」で
    あるはずです。

    今のシステムを維持するために無理な治療を続けるのではなく、「過不足のない、納得感のある医療」へとシフトすることを
    提案します。この考え方を検証し、もし有用であると判断いただけたなら、
    ぜひ広く社会に届けていただきたいと切に願います。
    SNSの得意な方は、宜しくお願いします。

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    14,補足

     

    現代医学への提言:ガイドラインを超えた「個」の医学

    1. 雑種としての人類と「個体差」という峻別すべきです。

    人類は、均質な実験マウスとは対極にある「極めて複雑な雑種」です。遺伝子、生活環境、免疫応答の歴史ノノそれらが幾重にも重なり合う中で生まれる「個体差」は、統計的な誤差ではなく、厳然たる事実です。皮膚疾患一つとっても、発症の引き金や悪化のプロセスは一人ひとり異なります。一律の基準(平均値)で患者を測ることは、医学の「誠実さ」を放棄することに他なりません。

    2. 「科学は多数決ではない」:医学の本質を問い直す

    本来、医学は冷徹な事実に基づく「理学」であるべきです。しかし、現在の医学界は学会のコンセンサスという名の「文系的な合意形成(多数決)」に重きを置きすぎています。

    たとえ1,000人の権威が「A」と言っても、目の前の一人の患者の現象が「B」を示しているなら、科学としての真実は「B」にあります。真の科学的態度とは、既成概念を疑い、目の前の現象を虚心坦懐に観察し、そこにある「真実」を愚直に追い求めることです。

    3. ガイドラインの功罪:医師の「裁量権」こそが最後の砦

    標準化を目的としたガイドラインは、医療の底上げには寄与しましたが、同時に「平均から外れた患者」を切り捨てる刃(やいば)にもなりました。マニュアル通りの治療で改善しないとき、患者を救えるのは、医師の経験に基づいた「裁量権」の行使だけです。

    個別の事象に対して柔軟に治療を組み立て、挑み続ける裁量こそが医学の根幹であり、医師の誇りです。それが失われれば、医学はもはや学問ではなく、単なる「作業」へと劣化してしまうでしょう。

     

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