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ちかかね皮膚科
072910
今までの質問と答え アトピービジネスが成立する訳の推測
アトピービジネは、スアトピー性皮膚炎は怖い病気でステロイド塗り薬は怖い薬であると宣伝して消費者心理を利用して高額な商品を販売を目的とした産業です。その影響で世の中には、アトピー性皮膚炎とステロイド塗り薬を怖がっている人がたくさんいます。アトピー性皮膚炎で悩んでいる人はかなり多く、それを利用してしようとする業者が問題になっています。皮膚科学会でアトピービジネスという言葉も生まれました。何十万円もする掃除機、健康保険の利かない薬や入浴剤、さまざまな健康食品、アトピー性皮膚炎の人を対象の出版物には商品の宣伝が掲載され、その商品を使えばアトピー性皮膚炎が改善するかのような印象を与えます。多くの本でステロイドが悪者として攻撃され自分達の商品は副作用がなく、まるで体質までも改善するかの如くうたっています。ステロイドを怖がらせる戦略は、大成功しています。保険がきかない、「高価」が注意ポイントです。保険のきかない高額な治療の中にもよいものもあるのでその見極めは大変難しいと思います。
アトピービジネスの戦略
アトピービジネスの分類
ステロイド副作用
外用ステロイドの分類
ステロイドの間違った知識
治療期間の目安
トピックス 難しい例
極度に「脱ステ」をうたっている医院もステロイドを「悪と強調:怖いものと強調」しているので一種のアトピービジネスの形態と言えます。
1998.10.02.SCIaS(サイアス)編集部 笠本進一
P4-5より参照、抜粋、一部改変アトピー性皮膚炎は、QOL(生活の質)を非常に悪化させるが、死亡するほどではないという病気の性格から、民間療法の市場として大きな魅力がある。なぜアトピービジネスがこれほど隆盛をきわめるようになったか、金沢大の竹原教授は次のように分析する。
アトピー性皮膚炎の患者の心をとらえる巧みなスト−リ−の展開を行っているが、それは同一のパタ−ンである。1)難病で一生治らない=希望をなくさせる。2)ステロイドの外用薬を使うから良くならない=不安をあおる+、3)特殊療法による「奇跡」を示す=解決法の提示4)「奇跡」に対する対価を示す=セ−ルス、の順である。 このような、ストーリーが患者の心をつかむ背景には、病因が未解決であること、西洋医学に対する不信感や東洋医学への憧れ、皮膚科による脱ステロイド療法の提唱、副作用などに対するマスコミの過剰報道がある。
そこに、巧妙な販売戦略で売り込みを図っているという図式が成立する。その販売戦略の特徴は、1)慈善事業のように装い、企業としての性格を表に出さない、2)○○友の会などの公的な団体を思わせる名称で宣伝する、3)未認可の医薬品を販売したことにならないように、カウンセリング料、会費などの名目で費用を徴収する、4)商品そのものがアトピー性皮膚炎に効くという形で宣伝できないため、『脅威の○○療法』などのタイトルの本を出版し、この本の広告をする、5)民間療法をニュースとしてマスコミに乘せる、などをあげることができる。ステロイドの副作用のよくある誤解へ
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- アトピー性皮膚炎は、本来コントールを目指すべき病気なのに「体質改善により短期に完全に治すことが出来るし、そうすべきだ」
- 民間療法で症状が悪化した場合の言葉「過去のステロイド外用のせい」
- 通信販売の漢方薬局に問い合わせると「これまでに使用していたステロイド薬のリバウンドによるもので、良くなる前の現象(好転反応)です。」
- 社会的な混乱に影響されて大学病院などの治療も「たとえ良くならなくても、ステロイドを使いたくないという患者の意思を尊重するのが大切。」と消極的な姿勢になっているところもある。
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Dermatofile 1999年7月23日発行(季刊)通巻第18号2-7p
アトピービジネスを考える。竹原 和彦 インタビュー「My clinical point 」より表1 アトピービジネスの戦略は霊感療法のそれに酷似している
戦略 アトピービジネス 霊感療法 1)希望を失わせる。 アトピー性皮膚炎は一生治らい。
先祖の祟りで永遠に救われない。
2)さらに不安をあおる。 ステロイド外用療法では良くならない。
通常の方法療では良くならない。
3)解決法を提示する。 特殊な治療で治せる。
お祓い、供養すれば治る。
4)具体的なセルース方法
良くならないのは以前のステロイド外用療法のせい。
良くならないのはお祓い、供養が十分でないため
ステロイドの副作用のよくある誤解へ
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表2 アトピービジネスの主な分類とその内容
1)既存の医療と共存可能性なもの
妨ダニ布団、低刺激性石鹸など
2)既存の医療と共存不可能性なもの
全国展開する温泉療法の会社がその代表。その他、エステテックサロン、健康食品、自然食品、特殊なクリームなど、医師の治療を受けずにこの療法を進めれば治るとするもの
3)医療機関により非保険診療として実践されている不適切治療
活性酸素除去物質含有軟膏による治療、SOD食品、ソフトーザー療法、超酸性水療法、特殊な化粧品等による治療。ステロイド薬が併用されていると推測できる例もある。
4)医療機関がアトピービジネスの会社により経営されているもの
実際は化粧品会社などにより医院が経営され、治療のもとに化粧水が販売されたり、カウンセラーによって健康食品などの商品購入の勧誘が行われる。
5)皮膚科医が実践しマスコミが媒介してブームになったものの、効果は不明
酸性水によるステロイド離脱療法、シジューム茶による治療など。マスコミを通じ「驚異の○○療法」といったキャッチフレーズのもとに宣伝される。
日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎治療問題委員会(委員長・竹原和彦金沢大学教授)日本皮膚科学会では,アトピー性皮膚炎の治療が混乱しており,多くの患者さんが適切な治療を受けることなく悩まれている実状を踏まえてこの委員会を設置しました。日本皮膚科学会全体のホームページはまだ設置されていないのでこの委員会のホームページは金沢大学におくことにしました。
HP http://web.kanazawa-u.ac.jp/~med24/atopy/therapy.html
●不適切治療について ●治療ガイドラインについて ●患者さんの相談コーナー があります。
メール atopic@med.kanazawa-u.ac.jpFAX 076-234-4274
参考;竹原和彦金沢大学教授の本「 続 アトピービジネス私論-その後の検証-」先端医学社 定価 2800円+税
アトピービジネス関連の記事 2001/9/20