伝染性単核症/キッス病 infectious mononucleosis

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EB( Epstein-Barr)ウイルスの初期感染によっておこる感染症です。

皮膚病の主な病因生物の種類と大きさ比較

ウィルス性発疹症

感染力が弱く
不顕性感染(感染しても症状に出ないこと)が多く
幼児期には殆どの人に症状が出ません。

終生免疫は出来ますが、稀に再感染もあります。

 EBウイルスは、B細胞に感染します。
唾液中にウィルスが排出されそれを媒介に感染するので「キッス病」とも呼ばれます。
血液検査異常(白血球増多・リンパ球増多・異形リンパ球)が特徴です。
日本では、昔は幼児期に
不顕性感染していましたが、
最近欧米同様に成人で初期感染して症状が出る人が増えてきました。

 アレルギ−と免疫

 


症状

 潜伏期は1〜2ヶ月です。 

 発熱、リンパ節腫脹、口の中に点状出血
肝臓・脾臓の腫脹・肝機能障害
皮疹が出るのは10〜15%です。
典型的な皮疹はありません。

抗生物質のペニシリンなどの薬剤に過敏反応を示し皮疹がでます
皮疹のでき方は、多彩で蕁麻疹様、
麻疹様・猩紅熱様と表現されます。
厄介なことに治癒後に誘発しても皮疹は出ません。予後は良好です。

疑われる場合には、
血液検査が必要です。


鑑別の必要な疾患(病気)


予防ワクチンはありません。 

EBウィルスの関連が疑われる病気
  • 中央アフリカのBurkitt リンパ腫
  • 東南アジア、中国南部、台湾の鼻咽頭癌
  • ギヤノッテイ症候群
  • ある種のリンパ腫
  • 環状紅斑
  • 髄膜炎
  • ギランバレー症候群
  • 血小板減少性紫斑病
  • 重症の肝炎

 保育園・幼稚園・学校の通学通園について

 学校伝染病ではありません。

 

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