私の推測3 治りにくい場所と理由

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この疾患に気づいたのは10年前位前で確信を持ったのは比較的最近です。
ですから治療法も治療対象も現在試行錯誤中です。ここへの記載については途中経過として参考にして下さい。現在も製作中で随時UPしています。

この理論に基づいて治療例

アトピー性皮膚炎 手荒れ 悪性円形脱毛症 爪白癬様 尋常性乾癬 酒さ様皮膚炎
毛疱炎様 湿疹様 乾燥肌? 水いぼ様いぼ? 癜風後の色素沈着湿疹? 学会発表
ヒトパピロマウイルス感染細胞は、皮膚が障害を受けると悪化します。

治り難い理由

  1. 多くの例で時間さえかければステロイドを使用していても、治癒力が勝り、治ることがありますが・・
    ステロイドを使用した治療が数年にも及ぶ人はこの
    抵抗力(免疫力)が弱い人たちです。
    この人達は
    液体窒素などを使用した治療の効果が出にくい傾向があります。 
                         
    「液体窒素療法」とは
  2. 現在行える治療はパピロマウイルス感染に対する治癒力を
    高めてウイルスを排除しようとするものです。
    初期は
    見た目が悪化したり場所が増えたりするのでこの治療を放棄して
    楽な治療」(見た目が良くなり、症状も軽くなる:ステロイドの外用・内服)に頼りがちです。
    「楽な治療」ではパピロマウイルス感染細胞は徐々に増えると推測されます。
    この「楽な治療」が排除しようとする反応抑えて、
    治療期間を
    長引かせる原因になっている可能性があります。
  3. ヒトパピロマウイルス以外のカビ(白癬菌・癜風菌・カンジダ菌など)・黴菌(ブドウ球菌・嫌気性菌など)・ウイルス(ヘルペスウイルスなど)の感染症のとの混在している場合は両方の治療が必要です。
    その他、かぶれや先天的皮膚病の
    合併も考慮が必要です。
 

出来やすい部位の例

曲るところ;A 

首(項部頚部・顎部の下・項に好発)

指と趾の関節

肘窩(肘の内側)

膝窩(膝の内側)

動くところ:B

目の周囲(特に上眼瞼)

口の周囲(口角部・口唇)

趾間・指間

肩の付け根(背面に好発)・腋窩

擦れるところ:C

足底/手の平

太股の内側

指先と趾の先端(特に第2趾)

肩・腰部

コメント:上記3項目は、目に見える傷は出来なくても皮膚(角層)に傷が付き、そのことが原因だと思います。

血行の悪いところ:D

前脛骨部
(むこうずね;弁慶の泣き所)

指腹部(指先)

首の後ろ

眉間

 

踵や指・趾先が割れて痛みを伴う訳の模式図

元々角層の厚い部位でさらに角層が厚くなると角層に亀裂が入ります。
この亀裂が角層内に留まっているときは痛みを伴いませんが、
角層の深い亀裂なると表皮を通過して真皮まで達ます。
真皮の血管が破けると出血し
神経がむき出しになると痛みを伴います。
角層の肥厚にはパピロマウイルス感染が関係していると推測しています。


可動部位に細かい亀裂が出来る模式図
(分かり易い為に角層を強調しています。)

関節部などは、常に曲がったり伸びたりしています。
細胞が死に構造物となっている角層は亀裂が入り易く、
その角層が厚くなるとさらに亀裂が出来やすくなります。
ですから関節部は、病巣が出来やすく一旦出来ると治りにくい場所になる
可能性が高いと考えられます。


アトピー性皮膚炎手荒れ掌蹠膿疱症脂漏性皮膚炎などの好発部位と一致する場所が多くあります。  

 

種々の病名が付く理由の推測  治療に有効なもの 皮膚科医の先生方へ 

 

治療に時間のかかる部位:出来やすい場所ともほぼ一致します。

上段から順番に治りにくい部位です。
ただし、少ない臨床経験に基づいたもの
でありでき方・治療歴・個人差で大きく異なることが予想されます。
 

治りにくい場所
理由(推測を含む)
予想時間(目安)

人の皮膚の中で最も角層が厚く、歩行時の着地の場合に最も荷重がかかり、さら血行が悪くという三重苦の場所です。

数ヶ月〜数年

親指(手・足)の付け根

足の親指の付け根は、歩行時の踏みだしの際に最も力がかかり、手の親指の付け根は手を使う時に最も頻繁に曲がる場所です。

数ヶ月〜数年

膝頭

曲がる所で擦れる所でもあます。

数ヶ月〜数年

肘頭

曲がる所で擦れる所でもあます。

数ヶ月〜数年

膝窩

足が曲がる所なので角層に亀裂が入り易く簡単に付着して増殖も促されます。

多い数ヶ月

肘窩

腕の曲がる所なので角層に亀裂が入り易く簡単に付着して増殖も促されます。

多い数ヶ月

アキレス腱部

歩く時に最も動く所で血行も悪い場所です。

多い数ヶ月

首 手首 足首 眼周囲(特に上眼瞼)

やはりよく動く所です。

多い数ヶ月

鼠径部

足の付け根で曲がる所なので
角層に亀裂が入り易く簡単に付着して
増殖も促される場所です。

多い数ヶ月

乳頭/陰嚢

以外と治療に苦慮する場所です。粘膜系なのが関係していると推測されます。

多い数ヶ月

指関節

通常は利き手が悪化することが多く、
決まった場所で繰り返します。
比較的多いのが、母指・示指・小指です。
治りにくいのが第1指間です。

多い数ヶ月

肩周囲/腋窩(脇の下)

腕の付け根で曲る所なので角層に亀裂が入り易く簡単に付着して増殖も促される場所です。

多い数ヶ月

手首・足首

運動の際に曲がり易いので角層に亀裂が入り易く簡単に付着して増殖も促される場所です。

少ない数ヶ月

大腿内側

擦れるので出来やすいです。

少ない数ヶ月

項頚部

頭の後ろから首にかけて出来ます。

少ない数ヶ月

顎部

顎部の下側は出来やすく治りにくい場所です

少ない数ヶ月

多くは局在しますが、頭皮全体の場合もあり、
どちらも多量のフケを伴います。
毛根に細胞に寄生している場合は
治療期間が長くなります。

少ない数ヶ月

額と眉間・鼻翼の周囲・頬に好発します。
額は髪の毛の影響が疑われ
頬は紫外線の影響の可能性がありますが、
他は理由が不明です。
こめかみも最後に残りやすい所です。
可動部位なのが影響していると考えられます。

少ない数ヶ月〜

多い数ヶ月

耳の後ろ

同様に理由が不明です。

少ない数ヶ月

口角部

食事・会話などで一日中動く場所です。一番力がかかる場所です。

少ない数ヶ月

口唇・口囲

同様に食事・会話などで一日中動く場所です。

少ない数ヶ月

目の周囲

特に上眼瞼が多く、まばたきなどで頻繁に動く為と思われます。

少ない数ヶ月

耳周囲

特に耳の上部に好発します。

少ない数ヶ月


液体窒素療法で水泡が出来やす場所
 
下肢
足背
手背
足底・手の平
水泡が出きる理由

 

パピロマウイルスに対する抵抗力の強い人にクライオサージ(液体窒素療法)を
強くあてると出来ることがあります。
治療の後半に抵抗力が上がって今までと
同じ強さの液体窒素療法でも突然出来ることがあります。

工夫

水泡の処置

 

水泡はつぶさないで痂疲(かさぶた)にして下さい。
通常1週間以内に水分は吸収されます。
長引く場合や生活に支障がある場合に限り水泡を除去して下さい。

 皮膚科医の先生方へ 種々の病名が付く訳の推測  治療に有効なもの 証明が難しい訳

 

  同様の経験をされた皮膚科医の先生はお手数ですが、メールして頂けると幸いです。ken@e-skin.net

 
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