梅毒 syphlis

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1期疹
2期疹
3期疹
4期疹
月数
3ヶ月
3年以内
3年以上
10年以上
特徴皮疹
初期硬結(口腔内又は陰部)

硬性下疳(無痛)

リンパ節腫脹(無痛)

バラ疹

丘疹性梅毒疹

梅毒性脱毛

扁平コンジローム

ゴム腫

結節性梅毒疹

神経梅毒
(脊髄カリエス)
進行性麻痺

大動脈瘤

年齢の特徴
殆ど見ないが多くは若年者
殆ど見ないが年配者のみ

梅毒は、Treponema pallidum(梅毒トレポネーマ) の感染症で起こる性感染症(STD)の代表的な疾患です。梅毒トレポネーマ は、非常に弱い菌なので殆どの抗生物質で死にます。抗生物質が発見される以前は、世界的にまん延していて死者も出ました。
しかし近年は、激減しました。
皮膚病の主な病因生物の種類と大きさ比較

梅毒トレポネーマは、弱い菌なので抗生物質で菌は死にます。例えば、感染後に風邪や別の病気で抗生物質を内服しても治ってしまうことがあります。運良く早時期に飲むとTPHAも陰性です。それ以外は治ってもTPHAは陽性です。
地域差もありますが20年近い皮膚科医の経験で実際に見たのは数例です。
胎児期に胎盤を経由して感染することで、先天性梅毒になります。肝脾腫・鼻炎・Parrot仮性麻痺・Parrot凹溝などが早期に見られます。後期の学童期以降は、角膜炎・骨髄炎・内耳性難聴が現れます。Hachinsonn歯・実質性角膜炎・内耳性難聴のまとめてHachinsonnの3徴候と言います。
潜伏梅毒とは、2〜3期で皮膚に何も出来てない時期を言います。1期でも皮膚に何も出来てない時期もあり、自然に皮疹が消えることもあります。
生物学的疑陽性とは、梅毒以外(
膠原病:SLE・高リン脂質抗体症候群ete.)などの病気でSTSが陽性のことをいいます。通常TPHAは陰性です。


検査の種類と意味
種類
特異性の高い検査
特異性の低い検査
意味
梅毒以外ではまず陽性にならない検査
梅毒以外でも偽陽性になる可能性のある検査
抗原
梅毒トレポネーマの菌体成分
カルジオリピン
意味
梅毒トレポネーマ自身から抽出した成分
牛の心臓から抽出したリン脂質

TPHA
FTA-ABC
STS
(ガラス板・凝集法/RPR)

梅毒の確定と過去の感染歴
梅毒の早期診断と
病勢の把握
梅毒以外の病気の補助検査

確定診断と過去の感染有無
病気の状態と相関して変動
治療の目安になりやすい

梅毒が治癒後も値は陰性にならない
梅毒が治癒するとほぼ陰性になる。







過去の感染なので
治療の必要なし
感染初期でTPHAの上昇前の
可能性があるので治療が必要
TPHAは感染の有無の確認に有効、STSは感染の経過観察に有効です。
以下に検査結果の変動のモデルケースのグラフを記載します。
あくまでもモデルケースなので実際の時と数値、期間は異なります。
 

 

梅毒の治療の検査結果への影響
モデルケース
成功例
不完全例
適切な治療
不適切治療又は不完全な自然軽快した場合

STSの上昇が先行して遅れてTPHAが上昇します。適切な治療が行われた場合でも、STSは殆ど陰性化しますが、TPHAの上昇は続きます。近年、AIDSを合併すると異常な変動をするとされています。
もし、検査結果が異常な変動でしたら
HIV(AIDSのウィルス)の検査が必要です。

 

 

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